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どこでもサイエンス 第286回 雨の日の天文学者

マイナビニュース / 2024年6月12日 6時34分

さすが本職の方だけあって、受け身の学生とは違います。他の研究者と交流できるのはとてもチャンスなことだそうです。

お酒をのんで乱痴気騒ぎなど、ありえない、しない

と強調されておりますな。

実は、最近は宇宙望遠鏡や人工衛星など、直接そこにいけない場所の観測機器も多いのですが、天文台の機器もリモート観測ができるようになっています。さらには、あらかじめプログラムを書いておいて自動的に観測したり、目的にそってロボット観測が行われている(例えば、東京大学木曽観測所)ところも多々あります。かつてのように「晴れ待ち」や「雨だから別のこと」とはなりにくいわけです。

そうなると、雨だから、他の学者と議論というのはできないですな。しかし、議論は研究を多いにすすめますし、そもそも議論のために「雨待ち」をするわけにはいかないので、天文学者はしばしば研究会をしています。雨であっても、無駄にしない。というのが雨の日の天文学者といえそうです。

と、ここでしめるのがいいのですが、天文学者の半分くらいは、数式で宇宙を解き明かすような理論研究やコンピュータシミュレーションで研究をしているので、そもそも雨待ちもなにもという人も大勢いるということは申し添えておきますね。

東明六郎 しののめろくろう 科学系キュレーター。 あっちの話題と、こっちの情報をくっつけて、おもしろくする業界の人。天文、宇宙系を主なフィールドとする。天文ニュースがあると、突然忙しくなり、生き生きする。年齢不詳で、アイドルのコンサートにも行くミーハーだが、まさかのあんな科学者とも知り合い。安く買える新書を愛し、一度本や資料を読むと、どこに何が書いてあったか覚えるのが特技。だが、細かい内容はその場で忘れる。 この著者の記事一覧はこちら
(東明六郎)



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