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SuperMicroのCEOが語ったこれからのデータセンターサーバーの方向性 - COMPUTEX 2024基調講演

マイナビニュース / 2024年6月12日 6時30分

画像提供:マイナビニュース

「COMPUTEX TAIPEI 2024(COMPUTEX 2024)」の開催2日目にあたる6月5日に行われたSuperMicroの基調講演は、ある意味ちょっと独特なものだった。

メインテーマはもちろんNVIDIAとの協業であって、実際同日に出された同社のプレスリリースではHGX H100/H200 SuperClusterやB100/B200 SuperCluster、GB200 NVL36/NVL72 SuperClusterなどNVIDIAの最新データセンター向け製品をベースにしたラインナップを提供するというもの(Photo01)であったが、その前日となる6月4日にはIntelのXeon 6をベースとするX14 Serverを発表しているし、リリースこそは無かったものの基調講演の中ではAMDの次世代製品であるTurinやMI300Xシリーズをベースとした製品にも言及していた。

同社は言わばWhitebox Serverの最大手であって、当然すべてのベンダーに対応した製品をリリースしてきた訳であるが、その中で今回NVIDIAに特に言及したのは、恐らくは群を抜いて消費電力が多いNVIDIAの製品が、SuperMicroの新しい戦略に上手くマッチするから、というあたりかと思われる。
DLCの採用推進を図るSuperMicro

そんなSuperMicroの新しい戦略は、サーバー内部にヒートパイプを通して冷却水を循環させてCPUとメモリを冷やすDLC(Direct Liquid Cooling)推しである。直近は生成AIの猛烈な人気もあって、データセンター向けの売り上げが急速に伸びているとする(Photo02)。

ここで登場するのが「Green Computing Can Be FREE with a BIG BONUS」というメッセージ(Photo03)。

要するにOperation Costを下げる選択をすることは、ユーザーにとってフリーランチが手に入るようなものだ、という話である。そのOperation Costを下げるための手法がDLCである。8000枚のGPU、あるいは1000台のNVIDIA HGX Systemを立ち上げる場合の、「部品以外」のコストを見てみると(Photo04)、DLCを使うことでデータセンターの建設費用はむしろ下がることが示されている。

IT System Cost、つまり管理費はDLCでは若干上がるが、トータルすると3%程度の初期費用低減につながるというものだ(Photo04)。

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