グランドピアノの表現力を電子ピアノで。ヤマハ「Clavinova」4年ぶりの新機種を聴く

米津さんは演奏後のコメントで、上記の2曲について「電子ピアノにチャレンジしてみようかなっていう気持ちで選んだ」と語っており、特に「非常に難しい弱音のコントロールの再現性」や「鍵盤の弾きやすさ、音色のよさ」に注目しながら、CLP-885Bの演奏表現力の高さを評価。「(新製品で)リストやラフマニノフの大曲もぜひ弾いてみたい」と今後の希望も語っていた。

CLP-800シリーズは、グレードによって演奏性や内蔵スピーカーシステムなどが異なる。上位のCLP-885とCLP-875には、木製のグランドタッチ鍵盤を備え(最上位885はカウンターウェイト内蔵)、ペダルの操作感を改良した「GPレスポンスダンパー」も搭載。3ウェイ6スピーカーで構成したスピーカーシステムには、グランドピアノの音像や音場を再現する音響技術「グランド・アコースティック・イメージング」も盛り込んだ。

エントリークラスのCLP-845とCLP-835は、ハンマーウェイトの重さを最適化して弾き心地とコントロール性を高めた「グランドタッチｰエス鍵盤」を採用。スピーカーシステムは845が2ウェイ4スピーカー、835が1ウェイ2スピーカー。このほか、CLP-875とCLP-845にはグランドピアノと同じ横幅の譜面板を備えている。

カラーバリエーションは、ピアノらしい高級感ある黒鏡面艶出し仕上げをはじめ、ブラックウッド調やニューダークローズウッド調に加え、近年のインテリアトレンドを反映した新色ホワイトバーチ調の4種類で展開していく。

発売日と本体仕上げのラインナップ、ヤマハミュージック直営店の直販価格は以下の通り。
○8月1日発売

CLP-885PE (黒鏡面艶出し)：49万5,000円
CLP-885B (ブラックウッド調)：44万円
CLP-875PE (黒鏡面艶出し)：40万1500円
CLP-875B/R/WB：34万6,500円(ブラックウッド調/ニューダークローズウッド調/ホワイトバーチ調)

○9月5日発売

CLP-845PE (黒鏡面艶出し)：31万9,000円
CLP-845B/R/WB (ホワイトバーチ調)：26万4,000円
CLP-835PE (黒鏡面艶出し)：25万3,000円
CLP-835B/R/WB：19万8,000円(ブラックウッド調/ニューダークローズウッド調/ホワイトバーチ調)

報道陣向けの発表会の模様は追ってレポートする。
（庄司亮一）