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カルティエと日本 半世紀のあゆみ「結 MUSUBI展」が東京国立博物館で開幕-日本美術が与えた影響、カルティエと紡いだ絆をひもとく

マイナビニュース / 2024年6月13日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

東京・上野の東京国立博物館で、「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」が始まりました。1847年にパリで創業したカルティエが、日本で最初のブティックを原宿にオープンしてから50年となる節目の今年。重要文化財でもある表慶館を舞台に、120点に及ぶ「カルティエコレクション」とプライベートコレクション、50点以上のカルティエ アーカイブ、そして150点以上の現代アーティストによる作品が大集結。カルティエと日本の歴史と深くて長い結びつきを展覧する、超濃密でゴージャスな企画展となっています。

世界有数のラグジュアリーメゾンであるカルティエは、日本では過去に5回、展覧会を開催してきました。ここ東京国立博物館での開催は2009年の「Story of… カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」展以来、15年ぶり2度目。今回は“左右対称”構造である表慶館の右側の展示室で「カルティエと日本」をテーマにした展示を、左側では「カルティエ現代美術財団と日本のアーティスト」たちの作品を展示し、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを通して、その2つの絆をひも解くという趣向です。

○「カルティエと日本」-日本からのインスピレーション

カルティエが日本初のブティックをオープンさせたのは50年前ですが、日本との結びつきは実はそれよりはるか以前、今から1世紀半近くも前にまでさかのぼります。1898年に創業家3代目のルイ・カルティエが事業経営に携わるようになってから、その創作のなかに日本美術の影響が表れるようになりました。彼は美術愛好家かつコレクターであり、日本のオブジェや書物を熱心に収集。イマジネーションを刺激されたメゾンのデザイナーたちは、そうした日本美術を再解釈し、カルティエのクリエイションの中に反映していったそう。

東京国立博物館 館長の藤原誠さんは、カルティエのクリエイションの中に見られる日本文化のエッセンスについて、「ルイ・カルティエは、単に日本美術の表面をひろうのではなく、メゾンで供するクリエイションに活かす際に、彼の“琴線に触れた部分を活かす”というステップを踏んでいるように思います。用途が異なっていても、共通点や結びつきが感じられる。ブローチや時計といった装身具の形と文様に共通するのは、めでたさが込められた“吉祥性”。ルイ・カルティエはその形から、希望、シンボル、表彰といったものを読みとっていたのでしょう」と語っています。

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