ST、高効率・自律型で長期製造保証付きの産業機器向け慣性計測ユニットを発表
マイナビニュース / 2024年6月13日 18時37分
STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、エッジAI処理機能、センサ拡張用のアナログ・ハブ、およびQvar(電荷変動)検出機能を搭載した6軸慣性計測ユニット(IMU)「ISM330BX」を発表した。
同製品は、3軸ジャイロセンサおよび、低ノイズのアーキテクチャと最大2kHzの帯域幅を備えた3軸加速度センサを内蔵した10年間の長期製品製造保証の対象製品。そのため同社では、高電力効率の産業用センサおよびモーション・トラッキング機器といった工作機械の状態モニタにおける振動検出に最適とするほか、産業用/家庭用ロボット、無人搬送車(AGV)、スマート家電、モーション・トラッキングなどでも活用が期待されるとしている。
また、機械学習コア(MLC)をAIアルゴリズムおよびステートマシン(FSM)と連携させた独自のエッジ処理エンジンを集積しているため、ホストプロセッサの負荷軽減とシステムの消費電力削減に貢献すると同社では説明しているほか、3D姿勢のトラッキング用に独自の低消費電流センサフュージョン(SFLP)アルゴリズムも組み込んでいるため、ロボットやスマート安全ヘルメットといったアプリケーションの電力効率を向上させることができるともしている。さらに、適応型自己構成機能(ASC)を活用することで、設定をリアルタイムで自動的に最適化し、性能および消費電力の最適化も可能だとする。
加えて自律動作可能であるため、IMUとホストシステム間のデータ通信、およびメインプロセッサの負荷を軽減することにより、遅延と消費電力の低減を図ることも可能。内蔵のアナログハブにより、外部のアナログセンサを、データのフィルタリングやAI推論用のエッジ処理エンジンに直接接続できるため、より高い効率のシステムを開発することも可能となるとするほか、搭載されている多数の省電力機能により、革新的な産業用センサやバッテリ駆動のスマート機器開発を簡略化することも可能だとしている。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、単価は1000個購入時で約4.00ドルとしている。
(小林行雄)
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