1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

小池栄子×仲野太賀、宮藤官九郎脚本に感じる“メス”の鋭さ 『新宿野戦病院』でタッグ「ドヤ顔で突っ走る」

マイナビニュース / 2024年6月14日 7時0分

仲野:今回も宮藤さんの“メス”が鋭利だなと思いました。

小池:scalpel!

仲野:メスのことですか?

小池:yes, scalpel!

仲野:こんな風に楽しくできそうな気がします! 僕は、宮藤さんはユーモアいっぱいに物語を描くけど、本質ではすごくヒューマンドラマであるし、根底はとっても社会派だなと思っているんです。今回もその宮藤さんが描く社会の切り口というのが、すごく鋭いなと思っていて。歌舞伎町の物語ではあるけど、日本の不条理や不寛容というものがすごく描かれている気がするんですよね。

 例えば、難民申請しても申請が下りなかった外国の方だったり、元ヤクザだったり、トー横キッズだったり、偏見や差別とかのカテゴライズで、社会が“ちゃんとカウントしてくれない”人たちが出てきて、命は平等のはずなのに本当の公平さって何だろう、命の重さに大小はあるのだろうかとか、そういうことが、このドラマでは根底に描かれているんです。なので、ここまでユーモアをはらんだ社会派ドラマはなかなかないなと思っています。もちろん、ドラマを見て笑ってほしいし楽しんでもらいたい部分もあるけど、宮藤さんじゃないと書けない、ある種リアリティのあるドラマになっていますね。

――宮藤さんは現場にもいらっしゃったそうですが、どんなお話をされましたか?

小池:終始、控えめな感じでいらっしゃってましたね。小さくなられて、「みんな医療シーン大変なのにすいません、頑張って書きます」って感じでした(笑)

仲野:いつもそうなんですよね。

小池:でも、リハーサルを楽しそうに見て笑ってくださってたので、ホッとしました。

仲野:宮藤さんが笑ってくれてるだけで、ちょっとホッとする感じはありますね。

小池:見守ってくださってる感じがあるんですよね。

○3回目での「はい入って!」に動揺

――撮影現場の様子は、いかがですか?

小池:空気ができるのが早かったです。事前にスタッフさんが代役を務めていろいろ動きを作ってくださって、それを2回見て、3回目で「はい入って!」って言われて、すごく動揺したのを覚えてます(笑)。そのスピード感だけでなく、「この人とこの人の関係性から、この人はどういう気持ちでここにいるのか」とか、「医療を志したときと今はどう違うのか」というところまで丁寧に演出されているんです。

――相当人が動く演技になる中で、細かい部分まできちんと作られていく現場なんですね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください