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iPhone基本の「き」 第607回 WWDC24発表まとめ - どうなる? iOS 18<Apple Intelligence編>

マイナビニュース / 2024年6月16日 11時15分

誰もが“AIの存在”を意識しないまま、プロンプトを書いたりアプリを切り替えたりする手間もなく、機械の能力を自分の目的のために利用できるのがApple Intelligenceの特徴と言えるでしょう。
○文章の書き方・読み方が変わる「記述ツール」

では、具体的にiOSでは何が変わるのでしょうか。まずは文章に関わる「記述ツール」です。これは、自分で書いた文章を異なる文体やトーンに変換する「書き直し」、つづりや文法の間違いを修正する「校正」、長い文章の要点をまとめる「要約」の機能を持ちます。メール、メモ、Pagesなど、文章を書く多くのアプリで、それも入力画面上で使用できます。

○プロンプトなしで生成できる「Image Playground」

次に画像生成の「Image Playground」です。現在利用されている画像生成AIの多くは、何をどう描画したいのかを言葉で指示する(=プロンプト)必要があります。しかしImage Playgroundなら、直感的な操作画面でテーマや衣装、場所などを選択して画像を生成できます。モデルにする人物を写真ライブラリから選ぶことも可能です。

Image Playgroundは単独のアプリですが、メモやメッセージ、フリーボードなどのアプリ上からも使用できます。例えば、「メモ」に描いた落書きからキレイな画像を生成したり、前後の文章の内容をもとに関連した画像を生成することができます。

○日本語対応は? 対応モデルは?

基調講演では他にも、短い説明文から独自の絵文字を生成する「Genmoji」や、写真検索、ムービー作成、Siriがより自然で状況に適した会話やアプリ操作に対応するなど、数多くの使い方が紹介されました。Apple純正アプリだけでなく、他社製のアプリもこれらの機能を搭載できる仕組みが提供されているので、活用の幅がより広がることが期待されます。

Apple Intelligenceは、iOS 18(およびiPadOS 18/macOS Sequoia)にベータ版として搭載される予定ですが、当初は英語(米国)のみ対応です。その他の言語には2025年以降に順次対応することが発表されています。

対応モデルは、発表時点ではiPhone 15 Pro/Pro Maxとなっており、この秋に発売が予定される新機種を含めてもごく限られたものになる見込みです(iPad/MacはM1以降のチップ搭載モデルで利用可能)。日本のユーザーにとって、Apple Intelligenceはまだ少し遠いものとなりそうです。

笠井美史乃 かさいよしの アプリ、サービス、マーケティングなど、IT・ビジネス分野で取材・執筆・編集を行う。マイナビニュースでは2013年開始の連載「iPhone 基本の『き』」をはじめ、iPhone・iPad・Apple WatchなどAppleデバイスのハウツーやレビューを担当。雑誌「Web Designing」「Mac Fan」、その他企業オウンドメディアなどで執筆中。 この著者の記事一覧はこちら
(笠井美史乃)



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