太陽HDが開発に邁進、半導体の三次元化を推進する高解像度感光性絶縁材料
マイナビニュース / 2024年6月17日 13時30分
太陽ホールディングス(太陽HD)は6月6日、東京エレクトロン(TEL)と「急拡大する生成AIと、需要高まる半導体」という共催セミナーを開催し、「半導体の三次元積層に向けたRDL(再配線層)材料について」と題した講演を行った。
太陽HDは、エレクトロニクス事業や医療・医薬品事業、ICT&S(Sustainability)事業を展開しており、2023年には創業70周年を迎えた。中核事業であるエレクトロニクス事業の主力の1つであるプリント基板(PCB)向けソルダーレジスト(SR)では世界トップシェアを獲得、長年に渡り業界を支えてきた。
トップシェアを獲得することもあり、表面保護や絶縁などの用途で活用する「フレキシブル基板用SR」、「汎用品/高機能品リジット基板用SR」、「半導体パッケージ(PKG)基板用SR」、穴埋めや層間絶縁などの用途で活用する「ビルドアップ(BU)用部材」など幅広く製品を展開。PCB向け以外にもSRの開発技術を応用し、感光性カバーレイや導電性・磁性材料、白と黒のディスプレイ用部材なども販売している。
太陽HDの研究本部 三次元実装材料プロジェクト プロジェクトリーダーである緒方寿幸氏は「当社の化学材料の強みは“残る材料”にある。エレクトロニクスで残るものというのは、信頼性が非常に重要になるため、そこに対する分子設計、材料設計が我々の強みとなっている」と話す。
2023年には、米国の半導体業界の研究コンソーシアム「Semiconductor Research Corporation(SRC)」で、後工程向けのアドバンストパッケージ技術のロードマップ「Microelectronics and Advanced Packaging Technologies Roadmap(MAPTロードマップ)」が公開されるなど、米国でも半導体製造における後工程に対する研究開発の勢いが強くなっており、世界的に前工程のみならず、後工程に関してもヘテロジニアスインテグレーションを可能にする技術開発目標が明示されたこととなる。
近年、半導体業界では、半導体デバイスとしての高機能・高性能化を持続させるためにて三次元積層に向けたRDLの微細化を目指した研究開発が各所で精力的に進められている。配線の密度を上げるとデータの高速通信が可能になるほか、消費電力も下げることができるからだが、そのためにはRDLの微細化に対応できる高解像度な感光性絶縁材料が求められるようになっている。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
TOPPAN、単体での電気検査が可能なコアレス有機インターポーザを開発
マイナビニュース / 2024年6月18日 16時36分
-
TOPPAN、世界初の単体での電気検査が可能な次世代半導体向けコアレス有機インターポーザーを開発
PR TIMES / 2024年6月15日 17時40分
-
太陽インキ製造、電子機器トータルソリューション展「JPCA Show 2024」出展のお知らせ
PR TIMES / 2024年6月5日 18時15分
-
東大など、半導体基板への極微細レーザー穴開け加工技術を開発
マイナビニュース / 2024年6月3日 12時12分
-
DUVレーザーで半導体基板に世界最小の穴あけ加工を実現
PR TIMES / 2024年5月31日 16時45分
ランキング
-
1Amazon、10回目の「プライムデー」を7月16日から2日間開催 100万点以上が“特別価格“に
ITmedia NEWS / 2024年6月25日 21時15分
-
2「虎に翼」、髪の毛ボサボサな新キャラに驚きの声 「化けてるよ凄っ」「どこかで見たお顔? と思ったら」
ねとらぼ / 2024年6月25日 18時22分
-
3「GTO」出演後、消息をたった“幻の男”が登場 菊池風磨&小芝風花が再会し「変わってない!」と喜び
ねとらぼ / 2024年6月24日 20時8分
-
4いつでもどこでもSFCを美麗画面で!携帯型SFC互換機「IPS 16ビットポケットHD」発表―2024年9月下旬発売予定
Game*Spark / 2024年6月26日 11時36分
-
5「昔のミスド良すぎる」「復活してほしい!」 30年以上前の“ミスドのドーナツ”に復活求める声相次ぐ
ねとらぼ / 2024年6月26日 12時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)