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【Gaudiシリーズを解説】生成AIに対し、広がる選択肢―Fugaku-LLMも快適に動作

マイナビニュース / 2024年6月18日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

○インテルは大規模なAI開発のために専用プロセッサーを用意

インテルは2024年6月6日、東京ミッドタウンホールにてインテル AI Summit Japanを開催した。近年、大きな盛り上がりを見せているAIをテーマとしているところから、午前中の基調講演は立ち見(その後、サテライト会場を急遽オープン)する人がいるほどの盛況ぶりであった。

この記事では午後の分科会セッションのうち「DC-3:インテル Gaudi AIアクセラレーターを活用した生成AI/LLM開発」の内容と会場でのGaudiアクセラレーターのデモコーナーの様子を紹介する。

分科会はインテル インダストリー事業本部 サービスプロバイダー事業統括部 シニア・ソリューション・アーキテクトの小佐原大輔氏が説明。前半がGaudiシリーズ製品全体の紹介で、後半はGaudiアクセラレーター向けのアプリ開発に関して解説を行った。

○Gaudi2が見せたコスパの良さとその実力

インテルはさまざまな領域に向けた広範なプロセッサーを展開している。その中でも、AI向けという観点では昨年に発表されたコンシューマー向け、開発コードMeteor Lakeこと第一世代のCore Ultraプロセッサーにも、AI処理に特化した専用プロセッサーのNPUが搭載された。また、サーバー用の汎用プロセッサーであるXeonにおいてもAI推論に向けて低精度数値表現やAMXアクセラレーターを内蔵している。

数あるプロセッサーの中で、近年のAIブームを下支えしたのがGPUであることは間違いない。現在のスパコンの多くはGPU等のアクセラレーターを使っているのが一般的だ。インテルは長らくコンシューマー製品向けにGPUを内蔵した製品を投入しているが、ここ数年は大きな性能向上を見せている。コンシューマー向けとしては22年ぶりとなるディスクリート製品Arcシリーズを販売しているほか、同じチップを使用したデータセンター向けのData Center GPU フレックスシリーズを販売している。

AIの需要が高まる中、さらに高度なAI専用製品が求められるのは必然だ。インテルはこの分野にAI専用アクセラレーターを投入しており、これがGaudiシリーズである。現在販売中のGaudi2は2022年の「Intel Vision 2022」で発表した。

Intel Vision 2022では現在の生成AI大ブームのきっかけとなったChatGPT発表前という事もあり画像生成デモしか行われていなかったが、「少ない文字列で画像候補をこれだけ出すのはすごい」と筆者は感じていた。

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