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バイプレイヤーの泉 第134回 『ブルーモーメント』岡部大、優しげな様子に見えた未来の山下清役

マイナビニュース / 2024年6月18日 6時0分

『アトムの童』(TBS系・2022年)でも姿は見かけていたけれど、前述した坊主頭に大柄な体格、そして純度の高そうな顔つき……とはやはり目を引く。それが日本古来の少年の姿という説も一理ある。ただ昭和生まれ、平成育ちにとっては、岡部さんを見ていると主題歌と共に『裸の大将放浪記』を彷彿しないだろうか。ちなみに私はする。

芦屋雁之助が演じた山下清役は、坊主頭に白のタンクトップとリュックサックに下駄ばきで全国を歩いていた。季節の風物詩のように放送されていたスペシャルドラマは、両親と見られる数少ない作品だったように記憶している。芦屋さんの没後、ドランクドラゴンの塚地さんが主役を継承。私たちはあの姿に癒されていた。

いつか岡部さんが『裸の大将放浪記』を演じたら、とても面白い作品ができるだろう。その頃、たとえ彼が売れっ子になっても今、私たちが演技や『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)で見せるような優しさは変わらないはずだ。

そう確信できるのは、実は彼が家族と食事をしている様子をたまたま見かけたことがある。驚くほどにそのまんま、ハナコの岡部さんだった。お子さんをあやしながら、奥様と交代で食事をする様子が微笑ましく、パパの姿は他人でも分かる優しさに溢れていた。芸能人だと騒ぐことのない店内で(あの感じは山下清役にぴったりだ……)と考えていたのは、私だけだったはず。いつの日かお待ちしております。

小林久乃 こばやしひさの エッセイ、コラム、企画、編集、ライター、プロモーション業など。出版社勤務後に独立、現在は数多くのインターネットサイトや男性誌などでコラム連載しながら、単行本、書籍を数多く制作。自他ともに認める鋭く、常に斜め30度から見つめる観察力で、狙った獲物は逃がさず仕事につなげてきた。30代の怒涛の婚活模様を綴った「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」(KKベストセラーズ)を上梓後、「45センチの距離感」(WAVE出版)など著作増量中。静岡県浜松市出身。Twitter:@hisano_k この著者の記事一覧はこちら
(小林久乃)



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