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PayPay銀行、共通基盤をデル・テクノロジーズの「Dell APEX」で構築

マイナビニュース / 2024年6月17日 14時56分

画像提供:マイナビニュース

デル・テクノロジーズ(以下、デル)は6月17日、PayPay銀行が共通のIT基盤をデルのインフラサービス「Dell APEX」で構築したことを発表した。今回の導入において「導入から10年間のインフラコストを数億円に相当する約3分の1削減」や「新規システムのハードウェア導入期間を約半年から約1か月に短縮」などの運用効果を実現しているという。
○Dell APEX採用の背景

PayPay銀行では多くのシステムをパブリッククラウド上で運用している一方で、勘定系システムや外部機関との連携などを担う周辺システムはセキュリティや安定性確保、システム間連携といった観点からオンプレミスで運用しているという。しかし、周辺システム群を個別の物理サーバで構築してきたため、インフラ更改にかかるコストや定期的なリプレース作業が大きな負担となっていた。

これに対しPayPay銀行では2022年に、デルのHPC(ハイパーコンバージドインフラストラクチャー)製品である「Dell VxRaiを採用。増設および拡張や運用管理が容易であり、アップデート作業もパッケージ化されているため面倒な検証作業などの必要がない点などが評価された。その後、新銀行共通基盤のさらなる増強に際し、インフラ調達に伴う初期投資をいかに軽減するかという新たな課題が浮上したという。
○Dell APEX採用の理由

Dell APEXでは数年おきの物理サーバ更改の負荷が軽減されるため、従来の手法と比較してコスト削減が見込まれる点が評価された。また、オンプレミスの形態を維持しながらもクラウドサービスのように利用できるため、急激な需要増を見込んで余剰なリソースを確保しておく必要がなく、新規システム構築の際の調達リードタイムも短縮できる点も評価ポイントだったとのことだ。

さらに、ハードウェア更改の検討作業から解放されるという点や、人的リソース不足を補える「レジデンシーサービス」、専任のサービスアカウントマネージャーによるサポート窓口の一本化も決め手となった。
○Dell APEXの導入効果

Dell APEXではサーバ、ストレージ、ネットワーク、HCIなどのコンポーネントを自在に組み合わせることが可能で、利用した分だけを月額費用で支払う。そのため多額の初期費用を確保する必要がなくなった上、CAPEXからOPEXへのシフトも実現し突発的な需要増大にも迅速に対応できるようになったという。

さらに、最も大きな効果として、導入から10年間のインフラコストを約3分の1削減が見込まれており、これは、金額に換算すると数億円規模に相当する。運用管理の一元化と効率化が図れたことに加え、新たなニーズに即応できるようになったことメリットだとしている。Dell APEXでは銀行共通基盤上に仮想サーバを立てるだけで済むため、2~3週間程度で作業が行える。アップデートやインフラ更改が無停止で実施でき、パブリッククラウド・銀行共通基盤・物理の3パターンに集約されたことで、今後の計画も立てやすくなったとのこと。
(熊谷知泰)

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