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Googleの天気予報がAIで高精度に、最大12時間先まで5分ごとの降水量を予測 - ウェザーニューズと提携

マイナビニュース / 2024年6月19日 13時36分

画像提供:マイナビニュース

Googleは6月19日、日本向けの検索サービスで表示する天気予報のモデルを刷新。ウェザーニューズと提携し、最新のニューラル気象モデル「MetNet-3」をベースにカスタム構築した、新しい雨量予測モデルを発表しました。

この新しい雨量予測モデルを組み込んだ天気予報「Google ナウキャスト」では、最大12時間先まで5分ごとの降水量予測が可能に。2024年7月からGoogle検索やAndroid OSを通じ順次提供される予定です。

天気予報は日本で特にニーズがある情報の1つ

Google 検索 プロダクトマネージャーのMaya Ekron氏は、気象庁による調査(平成30年「気象情報に関する利活用状況調査」)によると日本では約85%の人が1日1回以上天気を確認していると紹介。高いニーズがある天気予報について同社では、例えばAndroidデバイスでホーム画面の天気情報をタップしたり、Google検索で天気情報を検索すると詳細が表示されますが、その画面も順次新しいデザインに変更してきました。

Google Research シニア プログラムマネージャーのIsalo Montacute氏によると、現在の主流となっている気象予測の手法は、熱力学や物理法則に基づいて気象を表現するモデルを計算機上に構築し、スーパーコンピュータを駆使してシミュレーションを行うもの。この気象予測モデルは多数のパラメーターや、空間グリッド間の複雑な依存関係などを扱う必要があり、シミュレーションには膨大な計算量と時間が必要といいます。

Googleでは短期気象予測のためのニューラル気象モデル「MetNet」というAIモデルを2020年に発表。このMetNetはこれまでの物理学をベースとした手法と異なり、過去の観測データから気象パターンの推移をAIモデルで学習し、物理予測シミュレーションではなく、現在までの観測データから今後の気象パターンをAIで直接予測するモデルです。

このMetNetを使うことで、スーパーコンピュータのような大規模な演算能力がなくても、また必要な時間も1秒ほどという短時間で、高精度な気象予測が行えるようになりました。

AI予測で高速・高精度に。ウェザーニューズの蓄積データ活用

そしてMetNetおよびMetNet-2からアーキテクチャを改善し、よりより高精度な降水予測などが可能となったAIモデルが最新のMetNet-3です。

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