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缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第315回 胸がきゅんとなる甘酸っぱさ! 全日空が開発したイチジク缶で過去へ旅立った件

マイナビニュース / 2024年6月21日 13時3分

画像提供:マイナビニュース

缶詰博士の黒川氏によると、缶詰の中には「食べることで旅気分が味わえる」ものがあるとか。それは例えば、外国の缶詰を食べれば、その国に行ったような気持ちになれるということですか?

「それだけじゃない! 旅というのは時間を飛び越える旅だってあるんです!」

えー、何だか面倒くさいです博士。分かりやすく説明してください。

→これまでのお話はこちら

開発したのは全日空

子どもの頃は嫌いだったのに、いつの間にか好きになっていた食べ物ってありますね。僕にとってイチジクがそう。庭に植わっていたイチジクは甘みが少なく、口に含むとざらざらした皮の感触が気持ち悪かった。

そこで祖母が皮をむいて、砂糖煮にしてくれたのだが、それはそれで甘すぎて気持ち悪かった。そんなイチジクが今では大好きなのだから、とても不思議。

で、今回紹介するのはイチジクのシラップ漬けの缶詰であります。開発したのは何と全日空(ANA)で、「旅する食卓」というブランドで売り出されている。

エチケット風のデザイン

品名に「THE CAN for WINE」とあるから、ワインのお供にぴったりということか。子どもの頃はイチジクにワインなんて想像もしなかったけど、今なら素直に「いいかも!」と思える。

パッケージは高級缶(感)があり、外箱の中の缶にも美しいラベルが巻いてある。それがワインのエチケット(ラベル)に思えて、ちょいといい缶じ。

胸の奥がきゅっとなる匂い

開缶して思わず声が出た。イチジクが大きく、かつ姿が美しい。皮はきれいにむかれていて、潰れたり割れたりしている実もない。きっとていねいに扱われているのだろうなァ。

どんな匂いがするのか鼻を寄せると……。胸の奥がきゅっとなった。かつて祖母が作ってくれた庭のイチジクの砂糖煮、あの匂いと同じなのだ。

何度もスンスンしてしまう。嫌いだったはずなのに、とても惹かれる。なぜー?! 

ツブツブの食感もよし

かくのごとし。半分に切った実にゴーダチーズを合わせたら、いかにも白ワインに合いそうなアテになった。ゴーダチーズには缶のシラップをかけて、味の統一を目指しております。

ひと口いただくと、またまた胸の奥に来るものがある。シラップの甘さはしっかりあるが(糖度の高いヘビーシラップを使用)、イチジクの酸味がシラップと拮抗して、トータルではすっきりした甘酸っぱさになっている。

内部のツブツブの食感もよく、最後に鼻から抜ける香りがまことに爽やか。

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