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『虎に翼』よね役で話題の土居志央梨、『おちょやん』での演技が起用の決め手に 真摯な役作りに制作統括も信頼感

マイナビニュース / 2024年6月20日 11時0分

「だから、極端な展開や狙ったようなキャスティングをするのではなく、『虎に翼』という物語を紡いでいくために必要な方、その役に合う方をキャスティングすることで、吉田さんの描きたいテーマをより膨らませていくという方向性でした」

実際に、よね役はかなりの反響を呼び、「あの女優は誰?」と回を追うごとに注目を浴びていき、ほぼ無名だった土居は、お茶の間でも市民権を得た。尾崎氏は土居の魅力について「よね役は、ある種の難しさがあるというか、とてもチャレンジングな役だと思いますが、その役を演じるにあたり、土居さんはしっかりとご自身でもいろいろと準備をされて作り込まれています。そういう点でも、すごく信頼できる役者さんだという印象を受けます」とその真摯なアプローチぶりを称える。

男装のキャラクターという点については「脚本ができる前の段階から、寅子の同窓生である女子部のキャラクターを考えていく時に、吉田さんから、山田よねという男装しているキャラクターのアイデアが出ていました。劇中の台詞にもありますが、男装の麗人として水の江瀧子がいて、当時そういう女性が社会で働いていたという事例もあったんです。いわゆる男社会での男装が、女性が戦うための武装、鎧的なものになるということで、アイデアが膨らんでいきました。だから男装は、よねのファイトスタイルというか、戦い方の象徴みたいなものです」と解説する。

●寅子とは違うテーマを背負ったよねや花江の重要性

さらに、よねというキャラクターの重要性について「よねや花江(森田望智)は、寅子と対峙するカウンターパートにあたる登場人物で、寅子とはまた違うテーマを背負った人物として描かれています」と語る。

「寅子はある種、恵まれた家庭環境で育っていますが、よねはとても過酷な状況の中から立ち上がってきたことで、いろんなことがきれいごとに見えてしまうキャラクターです。そこから法律の世界に入ってきたので、寅子の主張や想いに対して『そんな甘いもんじゃない』と意見を言える人物として配置されています。でも、そういう存在だからこそ、ずっと友人として一緒に歩んでいくことを想定したキャラクターなんです」

尾崎氏は「寅子をはじめ、それぞれの登場人物が、吉田さんの分身だと思いますが」とした上で、よねについては「何かの矛盾や、世の中の不条理に対する怒りみたいなものを背負っていると思います」と語る。

「よねは、怒りというものをきちんと出していいんだ、自分がおかしいと思ったら声を上げていいんだということを示す登場人物です。吉田さんもそう思われていると思いますが、それがはっきりと出ているキャラクターがよねであり、だからこそ、視聴者の皆さんも共感してみていただけるのではないかと」

寅子のもう1人のカウンターパートにあたるという花江(森田望智)についても「花江さんは、いわゆる仕事に生きる寅子に対して、家庭を守りながら生きるということを当初から想定されたキャラクターです。寅子のような生き方も当然あるけど、花江のように家の中で仕事をして生きるというのも当然肯定されるべきだという思いが吉田さんの中にあり、そこもしっかり描きたいということでした」と説明する。

さらに「花江はずっと寅子と家族として一緒にいますが、おそらく寅子の人生において、一番長い時間を過ごすことになるんじゃないかと思います。家での日常のシーンは今後もいろいろと描かれていき、森田望智さんと伊藤沙莉さんの息も合っているので、今後も楽しめると思います」とのことで、期待が膨らむ。寅子とともに、よねや花江の今後も楽しみに見ていきたい。

(C)NHK
(山崎伸子)



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