1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

近大など、ペロブスカイト量子ドットを用いて「近赤外円偏光」の発生に成功

マイナビニュース / 2024年6月20日 18時52分

今回の研究では、近赤外領域に発光を示すPQDを発光層に用いた発光ダイオードに対し、外部から磁力を加えることによって、近赤外円偏光を発生させるという手法が検討された。またPQDは、「ハロゲン化セシウム鉛(CsPbX3)」(Xには、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)のいずれかが入る)が用いられた。

そして、外部から磁力を加えながら電圧が印加されたところ、構成している材料がすべて光学不活性であるにも関わらず、近赤外円偏光の発生に成功したという。また、磁力の方向を変えることで円偏光の回転方向を制御し、単一の発光体から左右両回転の近赤外円偏光を選択的に取り出すことにも成功したとした。

今回の研究成果は、室温かつ永久磁石による磁場下に、光学不活性なPQD型近赤外発光ダイオードを設置して電圧印加するだけで、容易に近赤外円偏光を発生させることができたところが優れた点とする。また今回の成果は、将来的に高度な次世代セキュリティ認証技術や、医療分野、光通信、センサなどの高機能光学デバイス開発などにつながることが期待されるとしている。
(波留久泉)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください