岡山大、銅酸化物高温超伝導体の結晶をひずませると電荷が現れることを発見
マイナビニュース / 2024年6月20日 18時55分
測定対象には、銅酸化物系の中でも、結晶内のCuO2面が1枚のビスマス系銅酸化物「Bi2Sr1.6La0.4CuO6」(Tc=32K(約-241℃))が選ばれた。実験の結果、CuO2面が正方形からひずむと超伝導が抑制され、わずか0.15%のひずみで超伝導に代わって電荷秩序が現れることが判明。高温超伝導の背景である異常金属相に、実は電荷秩序が隠されていたことがわかったのである。この結果は、銅酸化物においては、正方形のCuO2面の中で高温超伝導と電荷秩序がコインの裏表のように密接な関係にあることが示されており、超伝導発現の仕組みを考える上で新たな鍵となることが考えられるとした。
今回の研究成果を高温超伝導体のモデルとして、理論的アプローチによる高温超伝導現象への理解が進むことが期待されるという。今後、高温超伝導発現の仕組みの全解明に向けた、新たな発展がもたらされることが期待されるとしている。
(波留久泉)
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