QualcommのCOMPUTEX基調講演から透けて見えた「Copilot+ AI PC」の内部事情
マイナビニュース / 2024年6月20日 19時18分
COMPUTEX TAIPEI 2024の初日にQualcommも基調講演を行った。もっともここで新発表が行われた、という訳ではなく昨年10月に発表されたSnapdragon X Eliteや今年4月に発表されたSnapdragon X Plusと、これを搭載したCopilot+ AI PCの紹介が行われた「だけ」である。このCopilot+ AI PCの発売は6月18日からということで、国内でも発表会が行われた他、各社から新製品の発表が相次いでおり、その意味では目新しいものではない。にも拘わらずこれをご紹介するのは、色々と内部事情が透けて見える部分もあるからだ。この辺りを交えつつ、基調講演の内容をご紹介したい。
まず冒頭でから、"今回の(Copilot+ AI PCの)発表は、QualcommがCommunication CompanyからConnected Computing Companyに変わったという事でもある"とブッ込んできたCristiano Amon CEO(Photo01)。PCにAIが搭載されるとどんなことが出来るか、という夢をまず見せた(Photo02)あとで、Snapdragon X Eliteでどんなことが可能になるかを簡単に説明(Photo03)。そして実際に多数の製品が既に出荷を予定している事をアピールした(Photo04)。
続いては個別の特徴の説明ということで、まずは全体の性能として、「再び性能のリーダーシップを取り戻す」(Photo05)とした上で、その重要な要素であるHexagon NPUをハイライト(Photo06)。45TOPSという数字そのものは、IntelのLunar Lakeの48TOPSやAMDのRyzen AI 300の50TOPSにやや見劣りするが、Performance Per Wattが最高、というメッセージを打ち出した(Photo07)。といっても現状ではLunar LakeもRyzen AI 300も未出荷なので、比較はCore Ultra 7 155HとかMacBook Pro M3との比較になるが、当然これらに比べると高い性能を発揮し(Photo08)、しかも消費電力が低い(Photo09)としている。
またCPU性能としてもGeekBenchの結果を示し、同じ性能なら競合より消費電力が低く、同じ消費電力ならより性能が上がると主張(Photo10)。また同じバッテリー容量ならより長時間再生ができるとし(Photo11)、実際に会場で比較の動画も示された(Photo12)。
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