OSSに生きるマーケター吉政が語る「IT市場深読み」 第15回 公開されている日本語CMSサイトの82.8%がWordPressに
マイナビニュース / 2024年6月21日 14時16分
こんにちは。吉政でございます。
先日、興味深い調査データを見つけました。そのデータによるとと、公開されている日本語のCMSサイトの82.8%がWordPressで動いているとのことでした。このデータを見て、「まぁ、こんなものか」と思う方もいれば、「こんなに増えたんだ」と思う方もいるでしょう。
長年、Webマーケティングをしている筆者の肌感覚では納得する数字です。大手企業になるとMovable Typeの比率が増えるような印象がありますが、企業単位でみると、9割の企業でWordPressが稼働しており、WordPressが導入されているのが当たり前という状態になっているのではないでしょうか。
改めて考えるWordPressが企業のWebサイトに向いている理由
過去、いろいろな方がWordPressについて語っていますし、このコラムを読まれている方も多くの方がWordPressを知っていると思います。そこを敢えて、筆者の経験を基に、WordPressが企業のWebサイトに向いている理由4点を紹介します。多くの方が共感できる内容になっているのではないでしょうか。
(1)WordPress本体やプラグイン、テーマの開発が活発
企業で使用されるOSSとして重要なことですが、WordPress本体に加えて、プラグイン、テーマの開発も活発です。セキュリティ上の問題があってもすぐに解決され、新機能の開発や新しい技術への対応も早いです。また利用者数もかなり多いため、フィードバックも多く、OSSとして健全に運営されているのが良くわかります。
こうした背景から、企業はWordPressにおいて有用なプラグインやテーマを活用しやすいうえ、カスタマイズの工数やメンテナンスの工数も少なくなり、導入と運用の障壁が下がります。
(2)保守サービスが充実
WordPressを活用しているホスティングサービスはもとより、WordPressをベースにしたマネージドサービスで上場した企業もあります。最近では、大手企業でWordPressを中心に数十のWordPressサイトを統合管理するような事例も珍しくなくなってきました。
OSSであるWordPressは、ソフトウェア自体のライセンス料金が無料であり、開発も活発です。それに加えて、マネージドサービスが充実してくると、ますます企業は安心してWordPressを活用できるようになるのではないかと考えています。
(3)高速化が容易
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