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ジャパニーズショーファーカーの決定版? レクサス「LM」の後席を試す

マイナビニュース / 2024年6月26日 11時0分

ただし、クルマの用途を考えれば、海外向けには用意している2.5リッター4気筒エンジンを用いた従来型のハイブリッドシステムも合っているのではないかという気もした。

サスペンションはソフトで乗り心地は快適だ。その割にハンドリングは素直だった。もう少しキビキビ感が欲しい人は、スポーツモードがちょうどいいかもしれない。後席にオーナーがいない場合に限られるが、想像以上にリニアな身のこなしを味わえる。

一方、トヨタの「クラウンセダン」に続いて用意されたリアコンフォートモードは、加速と減速が穏やかになるなど、きめ細かいチューニングだった。
ジャパンオリジナルのショーファーカー

途中でクルマを停め、後席に移る。広いうえに装備は至れり尽くせりということもあり、東京都心部の道路をゆっくり流しているときは極上だと思った。しかし、首都高速道路でカーブの連続を抜けていくようなシーンでは、前後左右に揺れることが気になった。足回りがソフトであるうえに、後輪のほぼ真上の高い位置に座っていることが関係しているのかもしれない。

このあたりは今後の熟成に期待したいが、こういうシーンではレクサス「LS」やクラウンセダンなど、セダンのショーファーカーが有利であることが理解できたし、アクセスやスペースとの両立を考えるなら、トヨタ「センチュリー」のようなSUVスタイルもアリだと思った。

レクサスとトヨタを合わせたグループ全体で言えば、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」を含めて、ショーファーカーに向いた車種は豊富に用意されている。トヨタグループはこの分野についても、全方位戦略であることがわかる。

LMには多くのミニバンと同じ3列シートの「“version L”」が追加となった。レクサスでは複数のゲストを招いて移動するシーンなどを想定しているそうで、もっともマルチパーパスなショーファーカーと言えるかもしれない。

一方のエグゼクティブはやはり、数あるショーファーカーの中でも最大級と言えるスペースと至れり尽くせりの装備、そしてジャパンオリジナルのショーファーカーという点に価値があるのではないかと感じた。

森口将之 1962年東京都出身。早稲田大学教育学部を卒業後、出版社編集部を経て、1993年にフリーランス・ジャーナリストとして独立。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員を務める。著書に『これから始まる自動運転 社会はどうなる!?』『MaaS入門 まちづくりのためのスマートモビリティ戦略』など。 この著者の記事一覧はこちら
(森口将之)



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