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新日本電工の新型潜熱蓄熱材、関大などが開発した超小型人工衛星に採用

マイナビニュース / 2024年6月26日 19時33分

そうした課題を克服するべく新日本電工は、関大との共同研究を通じて、DENDEN-01用の新素材として、二酸化バナジウムを用いた、固相間の相変化(結晶構造の変化)に伴って発生する潜熱を利用することができる「固-固相転移型潜熱蓄熱材」(SSPCM)を開発。同素材を電源ケースとして活用することで電源の温度変化を緩和でき、運用時の電力消耗を低減し、電源を一定の温度範囲に維持することで、安定した電源性能を発揮することが期待できるようになるとしているほか、同材料は、転移温度(結晶構造の変化を起こす温度)や転移応答性を最適化することで、さらなる高性能を発揮できることも期待できるとしている。またDENDEN-01では、軌道上において8つの技術の動作実証などを行う計画だが、このSSPCMを活用した電源温度安定化デバイスについては、第1のミッションとされている。

同社は、今回開発した二酸化バナジウム系潜熱蓄熱材料について、今後の超小型人工衛星の高機能化開発を加速させ、日本の宇宙産業発展に寄与することが期待されるとしている。なお、DENDEN-01は、6月4日にすでに宇宙航空研究開発機構(JAXA)に引き渡し済みであり、今後はJAXAにて輸送準備を整え、今秋に国際宇宙ステーション(ISS)へと輸送された後、高度380~420km程度(放出時のISS高度による)の円軌道に投入される予定となっている。
(波留久泉)



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