パロアルト、「Prisma SASE 3.0」発表 - 目玉は独自セキュアブラウザ提供
マイナビニュース / 2024年6月27日 9時27分
パロアルトネットワークスは6月25日、SASE(セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)ソリューションの最新版「Prisma SASE 3.0」に関する説明会を開催した。同ソリューションは、ネットワーク セキュリティ、SD-WAN、自律型デジタルエクスペリエンス管理を単一のクラウドサービスとして提供するもの。
SASEが解決を求められている課題とは
初めに、シニアディレクター SASE事業本部 藤生昌也氏が、SASE市場の最新動向について説明した。同社は2019年に「Prisma SASE 1.0」をリリース、その後、2021年の「Prisma SASE 2.0」を経て、2024年に「Prisma SASE 3.0」をリリースすることとなった。
藤生氏は、SASEが注目を集め始めた当初、企業は「テレワークによる事業継続性」「クラウドファースト」「業務効率」「TCO削減」「デジタル化」といった課題を抱えていたと説明した。
そうした中、誰もがどこでも働けることを実現するため、ゼロトラストモデルを踏襲する製品を導入する企業が増えたという。同社はそうした製品として「Prisma SASE 1.0」をリリースし、拡張してきた。
そして、企業ではコロナ禍においてリモートアクセスVPNの利用が急増し、ネットワークのキャパシティが不足するという問題が生じた。この問題を解決するため、同社は「Prisma Access」をリリースした。藤生氏は、「Prisma Access」について、「利用者の利便性を保ちつつ、管理者のニーズにも応えるリモートアクセスVPN」と説明した。
企業は現在、「ITリテラシー不足」「情報漏洩」「SaaSアプリの低速」「セキュリティ人材不足」という課題に直面しているという。これらの課題を解決するソリューションとして、「Prisma SASE 3.0」がリリースされた。
「Prisma SASE 3.0」の4つの主要機能
「Prisma SASE 3.0」の新機能については、Business Principal, SASE事業本部 和田一寿氏が説明を行った。同氏は主要な新機能として、「Prisma Access Browser」「AIを活用したデータセキュリティ」「アプリアクセラレーション」「Strata Copilot」を挙げた。
以下、和田氏が集中的に説明した「Prisma Access Browser」「AIを活用したデータセキュリティ」の詳細を紹介する。
Prisma Access Browser
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