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森林内部まで精緻に3Dデータ化 - ヤマハ発動機が森林計測サービス「RINTO」を提案

マイナビニュース / 2024年6月27日 15時2分

RINTOなら、数百ha単位の広大な森林でさえ短期間で3次元デジタルデータ化できる。地表面も解析できるほか、立木なら1本1本に至るまで検出可能。川畑氏は「例えば、その土地に樹高・直径がどのくらいの檜が何本生えているかまで分かるので、森林価値の計算にも役立ててもらえます」と説明する。

自治体が土地を測量する用途のほかに、パートナー企業とのコラボも進んでいる。地域の森林を活用した林業サービスを展開しているTree Lumberとの協業では、山梨県丹波山村の山奥にマウンテンバイクのコースを整備するために、RINTOで計測した3Dデータを利用。その結果、豊かな自然を思う存分に楽しめる村内トレイルが完成した。現在、丹波山村のふるさと納税の返礼品「【自然を満喫するトレイル体験】マウンテンバイクで走ろう」として提供されている。

ヤマハ発動機では、すでに日本全国から森林のデータを集めつつあり、社内では、それを活用した新たな取り組みの検討もはじまっている。川畑氏は、まだアイデア段階としつつも「希少猛禽類の生息地を守るために森林データを役立てる、といった使い方も良いですね」と笑顔を見せる。そして「このような展示会の機会があると、さまざまな業界からお声がけいただけます。これまで気が付かなかったようなヒントも得られるんです。ぜひそれらを新しい事業に活かしていければ、と考えています」と話していた。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
(近藤謙太郎)



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