1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

オラクル、インデータベースLLM備える「HeatWave GenAI」 - ベクトル処理で競合圧倒

マイナビニュース / 2024年6月27日 16時10分

画像提供:マイナビニュース

米オラクルは6月26日(現地時間)、「HeatWave GenAI」の提供開始を発表した。「HeatWave」はオブジェクト・ストレージ内のデータのクエリに最適化されたスケールアウト型データ処理エンジンで、トランザクションとレイクハウス規模のアナリティクス向けに、統合された生成AIと機械学習を単一のサービスで提供する。

HeatWaveは、OCIとAmazon Web Services上でネイティブに利用できるほか、「Oracle Interconnect for Azure」を介してMicrosoft Azure上で、また、「OCI Dedicated Region」と「Oracle Alloy」によりユーザーのデータセンター内でも利用可能。

HeatWave GenAIのほか、HeatWaveが提供する機能としては、「HeatWave Lakehouse」「HeatWave MySQL」「HeatWave AutoML」「HeatWave Autopilot」がある。

米オラクル MySQLおよびHeatWave開発担当シニア・バイスプレジデント ニプン・アガーワール氏は、HeatWave GenAIについて、「これまでOLTP、OLAP、レイクハウスに対応してきたが、生成AIとベクトルストアに対応する。これにより、非構造化データへの対応、自然言語による操作が可能になる」と述べた。

さらに、アガーワール氏はベクトルストアがもたらすメリットとして、「LLMを活用して、自社内のプライベートデータを活用することが可能になる」「非構造化データに対しセマンテックサーチが可能になる」の2点を挙げた。

アガーワール氏「HeatWave GenAI」の主要機能として、以下4点を紹介した。

自動化されたインデータベース・ベクトル・ストア
インデータベースLLM
スケールアウト可能なベクトル処理
HeatWave Chat

自動化されたインデータベース・ベクトル・ストア

HeatWave GenAIでは、自動化されたインデータベースベクトル・ストアにより、データを別のベクトル・データベースに移動することなく、また、AIの専門知識がなくても、ビジネス・ドキュメントで生成AIを利用できる。

通常、ベクトル・ストアを作成する際は、「ドキュメントの発見」「解析」「埋め込み生成」「ベクトル・ストアへの登録」という手順を踏む必要がある。これに対し、HeatWave GenAIでは、ベクトル・ストアとベクトルの埋め込みを作成するすべてのステップは自動化されており、1つのコマンドでこれらを実行できる。データ変換はデータベース内で完了する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください