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マイクロソフトが示す“マルチモーダルAI”の可能性、「GPT-4o」が実現する未来の体験とは?

マイナビニュース / 2024年6月28日 10時0分

国産のLLM(大規模言語モデル)も例外ではない。同社はNTTグループが手掛ける「tsuzumi(ツヅミ)」を11月以降に提供を開始する。tsuzumiは、NTT研究所の自然言語処理技術を基にした大規模言語モデル。日本語と英語に対応し、特に日本語処理に優れているのが特徴だ。

基調講演に登壇したNTTデータ 取締役常務委執行役員の冨安寛氏は「tsuzumiは専用のプライベート環境で利用したい企業向けのLLMで、多くの企業から問い合わせをもらっているが、『もっと早く利用を開始したい』といった声も少なくない。セキュリティレベルが高いAzure上で提供することにより、企業は簡単かつクイックに生成AIを体験できる環境を構築できるようになる」と説明した。

セブン銀行、ATMの体験を変えるAIアバターを公開

基調講演では、Azure OpenAI Serviceを導入するセブン銀行の事例も紹介された。

セブン銀行は、7月に「GPT部」という組織を立ち上げ、グループ横断でAIの活用を進めており、将来的には全社での活用を目指している。

例えば、ATMの設置場所の候補を探索する際に人流データをAIで分析したり、ATMにおける現金の需要をAIで予測したり、課題ベースのアプローチで利活用を進めているという。

生成AIの活用も徐々に進めているといい、独自のAIアシスタント「7Bank-Brain」を内製で開発したり、コンタクトセンターのチャット応対の内容を要約させるPoC(概念実証)を行ったりしているとのこと。将来的には、ATMのお問い合わせ対応を生成AIが対話ベースで行えるようにしていきたい考えだ。

セブン銀行 常務執行役員 コーポレート・トランスフォーメーション部の中山知章氏は「AIやデータの利活用はあくまでも手段で、目的は何かを常に意識する必要がある。生成AIも万能ではなく、組み合わせによる活用が肝だ。そして、とにかくやってみる、いじってみるという心意気が重要」と見解を述べていた。
(早川竜太)



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