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少年院や鑑別所を出た少女を受け入れる更生保護施設、元暴走族総長の理事長「未来は自分で変えられる」

マイナビニュース / 2024年6月30日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’24』(毎週日曜24:55~)では、福岡の更生保護施設を取材した『孤独といらだち 少女たちの更生保護』(福岡放送制作)を、きょう30日に放送する。

福岡県田川市にある更生保護施設・田川ふれ愛義塾は全国で唯一、少年院や鑑別所を出た後の少女たちの受け入れに特化した女子寮を備えている。援助交際や風俗などで大人に利用されやすい少女たちの更生に取り組んでいる。

理事長の工藤良さんは元暴走族総長。22歳の時に覚せい剤使用の疑いで逮捕されたのを機に、自分を見つめ直し、かつての仲間を一人一人説得して暴走族を解散した。その後、居場所のない少年・少女に手を差し伸べ、就学や就職の支援に取り組んできた。

2022年12月、広島の女子少年院を仮退院し、ふれ愛義塾にやってきたのは、サキさん(仮名・19)。2歳で両親が離婚して父方に引き取られ、母親の記憶はない。思春期から、いらだつ気持ちを抑えられず、家族に暴力をふるったり、万引きをしたりしていた。いつものようにハンバーガーとポテトを用意して、サキさんを迎えた工藤さん。「今、かみしめた味を忘れるな」…そんな思いが込められている。

サキさんは、ハローワークで見つけたスーパーの惣菜を作るアルバイトを始めた。かつてはアルバイトをしても1週間と続いたことはなかったが、ふれあい義塾の職員に励まされ、1か月間、無遅刻・無欠勤。職場までは自転車で30分、塾の風呂掃除を終えると、始業時間の1時間前には出発する。

「売春したり、売春のあっせんをしたり。怖かったけど、さみしかったから」…カメラの前でそう赤裸々に語るのは、「ふれ愛義塾」で生活するセイラさん(仮名・18)。母子家庭で育ち、忙しくて家を空けることが多かった母に反発するように、14歳で家を飛び出した。少年院から出る時、母の元に帰りたいと伝えたが、母は引き受けを断った。

「ここにいるのは、社会から見過ごされた子たち」と話す工藤さん。未来は自分で変えられる―ーその信念を貫き、例え何度裏切られても、傷ついた少女たちに向き合い続けている。

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