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JAXAのH3ロケット3号機が打ち上げ、先進レーダ衛星「だいち4号」の分離に成功

マイナビニュース / 2024年7月1日 12時32分

画像提供:マイナビニュース

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は7月1日12時6分42秒、先進レーダ衛星「だいち4号(ALOS-4)」を搭載した基幹ロケット「H3ロケット3号機」の打ち上げを行った。

H3ロケット3号機は、打ち上げから約116秒後、固体ロケットブースタ「SRB-3」の分離を実施した後、約211秒後に衛星フェアリングを分離。約303秒後に主エンジンの燃焼が停止(MECO)され、約311秒後に第1段および第2段部の分離が行われた。また、この間の第1段エンジン燃焼フェーズにおいて今回、スロットリングについての飛行実証が行われた模様である。

スロットリングは、燃料を消費して機体が軽くなるのに併せて、機体の加速度が大きくなるのを抑えることで搭載している人工衛星への負荷を軽減するための仕組み。今回は第1段エンジン燃焼フェーズの最後の約20秒間の推力を66%に絞って実施された。

約984秒後には第2段エンジン第1回燃焼停止(SECO1)にて機体が太陽同期軌道(SSO)に投入、約1005秒後にだいち4号の分離が確認された。

だいち4号は2014年に打ち上げられた陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の後継機に位置づけられる地球観測衛星。Lバンド合成開口レーダを搭載し、新開発のデジタル・ビーム・フォーミング 技術などを活用することで、だいち2号で実現した3mの分解能を維持しつつ、観測幅を4倍の200kmに拡大。これにより、だいち2号では4回にわけて観測が必要であったものが1回の観測で済むこととなり、年間の観測回数を従来の4回から20回へと増やすことを可能としている。

今後、だいち4号は機体チェックによる機体の健全性などの確認を行った後、地球観測に挑むことが予定されている。
(小林行雄)

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