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乳児用ミルクの脂質構造を母乳に近づけると乳児に好影響 - 順天堂大などの研究

マイナビニュース / 2024年7月1日 13時32分

その結果、1か月健診時における便中総パルミチン酸濃度の中央値は低sn-2ミルクを哺乳した乳児で最も高く、母乳栄養児および高sn-2ミルクを哺乳した乳児と比べ、それぞれ有意に高値だったという。一方で便中けん化パルミチン酸濃度の中央値に関しては、低n-2ミルクを哺乳した児で最も高く、高sn-2ミルクを哺乳した児と比べて有意に高値だったとした。

次に、高sn-2ミルクの哺乳量および低sn-2ミルクの哺乳量と、便中総パルミチン酸およびけん化パルミチン酸との関連性が、複数のデータの関連性を明らかにする手法である「重回帰分析モデル」により評価された。すると、便中総パルミチン酸濃度および便中けん化パルミチン酸濃度は、低sn-2ミルクの哺乳量と正の相関が認められたのに対し、高sn-2ミルクの哺乳量との関連は認められなかったとする。

今回の研究結果から、生後1か月の評価では、低sn-2ミルクの哺乳量と便中総パルミチン酸濃度および便中けん化パルミチン酸濃度の間に関連が認められたが、その一方で、高sn-2ミルクの哺乳量と便中総パルミチン酸濃度および便中けん化パルミチン酸濃度との間には関連が認められなかった。これらのことから研究チームは、乳児用ミルク中のパルミチン酸sn-2結合比を50%以上とすることで、乳児の便中パルミチン酸排泄増加が解消され、母乳栄養児と同程度とするために必要な条件の1つと考えられたとする。そして今回得られた結果は、国内の乳児用ミルク改良や、乳児のより良い成長・発達に役立つ知見となることが期待されるとしている。
(波留久泉)



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