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弟弟子が語る、「山崎将棋の破天荒な魅力」

マイナビニュース / 2024年7月3日 11時30分

いまは10秒ではなく、もう少し時間のある設定に変わっていますが、若手を積極的に受け入れる基本姿勢は変わっていません。コロナ禍を境にネット将棋を盛んに指すようになったようで、現在は奨励会三段の有望株を誘っては、真剣な表情でVSを指している姿を棋士室で頻繁に見かけます。

昔は力勝負をいとわないタイプを少し苦手にしている雰囲気も感じました。自分の指し手に自信があって、山崎さんが繰り出す幻術みたいなものに迷いなく突き進んでくるようなパワフルな人ですね。

私が山崎さんから最も影響を受けたのは「将棋って、こんなに自由に指せるものなんだ」っていう点です。自分は限られた作戦をぶん投げ続ける人間だったんですけど、山崎さんのような自由奔放なアプローチを見ていると「ああ、こんだけ悪くなっても将棋は勝てるんだ」じゃないですけど、ある程度、好きに指しても問題はないんだ、みたいな発見がありました。

最近の山崎さんの将棋を見て思うのは「人間が思う以上に、山崎さんの指し手がさえていることが多い」ということでしょうか。それは山崎さんが人間じゃないと言っているわけではもちろんなく、ある場面で山崎さんの選択手が危なっかしく見えても、ソフト的には耐えているというケースがよくあるんです。

山崎さんが悪いと自認し、しかも相手がいいと思っている順になっても、実は局面は互角、というような、本当は意外と差がついていない、ということが多いんです。その懐の深さがいまの山崎将棋の大きな特長なんじゃないかと思います。

(特別企画 山崎将棋の破天荒な魅力 /【語り】糸谷哲郎八段 【構成】住吉薫)
(将棋情報局)



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