ソフトバンクなど、全固体電池の高密度化の技術開発に成功
マイナビニュース / 2024年7月3日 18時5分
小型セルでは、392Wh/kgや200サイクルを実証済みだが、大型パウチセルではサイクル途中で短絡するという課題が残されているという。今後、電極の大面積化や積層状態でも短絡を防げるように、さらなる材料と電極の均質化技術の開発を進めていくとした。
ソフトバンクとEnpower Japanの両者は、今後も次世代電池の高容量化に向けた研究開発を続け、2024年度中に重量エネルギー密度400Wh/kgの実証を、その後、2026年度には1000サイクル以上の長寿命化を目指すとしている。また、体積エネルギー密度が既存の液系リチウムイオン電池セルと同レベルであることや拘束圧が高いといった課題を解決する要素技術の開発も進めるという。これにより、全固体電池のさらなる性能向上と実用化を目指すと共に、HAPSやドローンなどの航空分野、IoT機器や電気自動車などの車載用途への展開を進め、次世代電池による社会課題の解決に向けた多方面での貢献を実現していくとしている。
(波留久泉)
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