除湿機は節約志向が急上昇、人気はコンプレッサー式 - 古田雄介の家電トレンド通信
マイナビニュース / 2024年7月4日 6時0分
続く3位は、山善の「衣類乾燥除湿機 YDC-G120」です。木造13畳相当のパワーを備えるコンプレッサー式で、取材時の価格は21,780円でした。
「衣類の下に置いて乾かす横長タイプですね。短期間で部屋干しできて、価格的にも買いやすいということで、安定して売れています」
同率4位:ハイブリッド式で唯一のランクイン「F-YHX90B」
同率4位に入ったのは、パナソニックの8畳相当ハイブリッド式モデル「F-YHX90B」。3位の「YDC-G120」と同じく横長タイプで、ナノイーXによる除菌機能を備えています。取材時の価格は60,390円でした。
「同社の除湿機は2023年のリコール問題の影響から、ブランド全体で売れ行きが落ちていますね。そのようななかでも、ナノイーXによる除菌機能を求める人もいらっしゃいます。やはり除菌消臭機能は強いですね」
同率4位:サーキュレーター一体型の「CDSC-H8024X」
もうひとつの同率4位は、コロナの9畳相当コンプレッサー式モデル「CDSC-H8024X」でした。上部に備えるサーキュレーターを取り外して、個別に稼働できるのがポイントです。取材時の価格は49,800円でした。
「エアコンがないお部屋でも、柔軟に空気の流れを作って快適にできるということで、これも指名買いされることが多いですね」
はみ出し情報…夏場でもデシカント式に一定の需要あり
除湿機の3タイプのうち、デシカント式は部屋の温度を上げる効果があるため、冬場によく売れるタイプといえます。しかし、この時期でもデシカント式を探しに来店する人もいるとか。
「衣類乾燥専用の部屋を作って、優しく乾燥させたいという人もいらっしゃいますね。ドライルームみたいな感じでしょうか。売れ行き的には目立ちにくいですが、季節を問わず求める方がいらっしゃるので、売り場にもしっかり置いていますよ」
著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら
(古田雄介)
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