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夢に向かっている人は心まで貧乏ではない――家賃25,000円の若者たちに取材Dが魅力を感じた“人間臭さ”

マイナビニュース / 2024年7月6日 18時0分

もう一人の金子さんは、別番組を担当していた編集スタッフが、その映像素材の中に映っている姿を発見し、「最近珍しい風呂なしのアパートに住んでいるそうですよ」と教えてくれたことで出会うことができた。当初は月々の家賃3万円以下で探していたが、2人ともより安い物件に住んでいたため、タイトルも『東京 家賃2万5000円』になったのだ。

●取材ディレクターを自分のネタ・作品に投影
実際に取材が始まると、竹迫は最初からすべてをさらけ出してくれたが、金子さんは心を開いてくれるまでに時間を要したという。それでも、「“金子さんの素の部分を撮りたいんです”と重ねてお願いしたら、その熱意を買ってもらいました」(蜂谷D)と思いが通じた。

2人とも、蜂谷Dを信頼して密着を受けていたのがうかがえるエピソードがある。

「密着期間中、僕に初めて子どもが生まれたんですけど、竹迫さんが“僕に捧げる”と言って、“妄想彼女のみいちゃんが犬との子どもを作る”というネタを作ったんです。それが、めちゃくちゃダメ出しされていたので、こちらにも責任があると思って、ちょっと申し訳ない気持ちになりました(笑)」

「金子さんの舞台の脚本を読ませてもらったら、ご自身がドキュメンタリー番組に密着されている私小説のようなストーリーになっていて、僕をイメージしたディレクターも出てくるんです。まさに取材を受けている実体験から書いていました」

○夢がない人よりも、全然幸せそうに見えた

2人に長期密着することで、どんな人柄を感じ取ったのか。金子さんについては、「背が高くて存在感があるんです。前編の銭湯のシーンで、“見ている目線や好きなものが違うから面白い”と言われていましたが、存在が面白くて、ポジティブな感じがありました」と印象を語る。

一方の竹迫は、いつも周囲に芸人仲間や友人がいるのが印象的で、「めっちゃいい人なので、友達も多いんです。借金の原因は、後輩におごっちゃうということもあって、昔ながらの芸人さんという感じがあります」という。

図らずも、堅実で真面目な金子さんと、芸人仲間と飲み歩いて恋愛に浮かれてしまう竹迫という対照的な2人が主人公に。それでも、「2人とも、とても人間臭いんですよね。落ち込んだり、喜んで元気になったり、喜怒哀楽がすごくあって、人間味がとてもあるんです」と魅力的な共通点があった。そして、「どんなにお金がなくても、夢に向かっている人は心まで貧乏ではないんだと感じました。夢がない人よりも、全然幸せそうに見えたんです」と強調する。

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