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「Lenovo Yoga Slim 7x Gen 9」レビュー、静かでパワフルなSnapdragon X Elite搭載ノートPC

マイナビニュース / 2024年7月8日 21時6分

インターフェースはUSB Type-Cのみで、左側に2つ、右側に1つ。右の側面にはUSB Type-C端子のほかに、カメラをオフにするプライバシーシャッタースイッチと電源ボタンが並びます。充電もUSB Type-C経由で行い、65WのUSB PD充電器が付属します。

○ファンレスかと思うほど静かでバッテリー駆動時間も長いが……

Yoga Slim 7x Gen 9の価格は、メモリ16GB/SSD512GBモデルが実売約22万円、メモリ32GB/SSD1TBモデルが約25万円。いずれもプロセッサはSnapdragon X Eliteで、ディスプレイやバッテリーなどの構成は同じ。WWAN搭載モデルは設定されていません。試用機はメモリ32GB/SSD1TBの上位構成でした。

まず、従来の一般的なWindows PCとは異なるアーキテクチャを採用しているということで「ソフトウェアがちゃんと動くのか」が気になる方はやはり多いと思います。

せっかくの機会なので、個人的に今後Snapdragon搭載PCに買い替えるときのためにも普段使っているソフトウェアを色々と入れて試してみました。テキストエディタの「秀丸エディタ」や画像一括リサイズツールの「Ralpha」など業務に使っている古くからあるツールはエミュレーションで正常に動作し、「Google Chrome」はすでにArm版が提供されておりネイティブに動作します。画像処理ソフトの「GIMP」も、試験提供中だそうですがインストーラーで自動的にArm版が選択されました。

一方で、「Google日本語入力」やAndroid端末とのデータのやり取りに便利な「クイック共有(旧:ニアバイシェア)」など、インストール自体が弾かれてしまうケースもあります。また、日頃検証に利用しているベンチマークソフト「PCMark」では、一見正常に動き出しますが、x86/x64環境では起きないエラーで特定の箇所で毎回落ちてしまいベンチマークテストを完走できませんでした。

Copilot+ PCとして代々的に売り出されるようになったことで、Arm版Windowsはすでに「違いをわかっている人が買う」とは限らない存在になっていますから、我々メディアや販売現場も含めて、しっかり周知していかなければならない部分だと感じました。

互換性の壁はまだあるにしても、処理性能はモバイルノートとしてはやはり高く、たとえば「Cinebench 2024」ではCPUマルチコア1018点/シングルコア106点という結果に。利用したいツールのArm対応が済んでいるのであれば、クリエイター向けとしても実用に耐えうるポテンシャルはあるでしょう。参考までに、AdobeでいえばPhotoshopやLightroomは対応済み、IllustratorとInDesignは7月中に対応予定でPremiere ProやAfter Effectsはまだこれからという状況です。

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