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魚の脛骨の調査から脊椎動物の「背骨」の進化を探る ‐ 埼玉大など

マイナビニュース / 2024年7月9日 18時18分

その疑問を解明するため今回の研究では、Hoxc6遺伝子を破壊したゼブラフィッシュが作製され、詳細な調査が行われた。その結果、3、4番目の椎骨に異常が生じたという。つまり、ゼブラフィッシュの3、4番目の椎骨は、もともとは「胸椎」であり、肋骨が変形して「胸椎」と判断できないほど変化したことが示唆されるとする。さらに、さまざまなHox遺伝子を破壊したゼブラフィッシュやメダカが作られ、詳細な解析が行われた結果、最前部の椎骨のみが、頸椎と類似した性質を持つ可能性が示唆されたとした。

上述したように、一部を除けば、ほ乳類は7つの脛骨を持つ。マウスも例外ではなく7つ持っており、その脛骨の個性付けをするHox遺伝子がいくつか示されている。しかし、ゼブラフィッシュでも同じHox遺伝子を持っているが、椎骨の個性付けには関与していない可能性が示唆された。さらに今回の研究から、魚は頸椎と類似した椎骨を1つしか持たない可能性が推測されたとする。今回の研究成果から、脊椎動物は陸上に進出した後、上述したように頸椎の数を増加させ、複雑な機能を持つ「首の構造」を発達させたことが示唆されるとしている。
(波留久泉)



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