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スクーターなのにシフトペダル付き!このモデルの正体は?

マイナビニュース / 2024年7月16日 8時0分

画像提供:マイナビニュース


スクーターは足をそろえて乗れて、変速もオートマチックというイージーな乗り物ですが、このモデルにはシーソー式のシフトペダルが付いています。さて、この珍しいスクーターの名前はなんでしょうか?

ヒント:これもホンダ「カブ」の仲間?

実は、ホンダが作った大人気のレトロ風スクーター「ジョルノ」と誰もが知っている名車「スーパーカブ」の間に生まれたモデルなんです。

――正解は次のページで!


○問題をおさらい!

正解はこちら!

○【答え】ホンダ「ジョルカブ」

正解は1999年に登場したホンダ「ジョルカブ」でした!

「ジョルカブ」は一見するとスクーターですが、ステップボードの左側にはシーソー式のシフトペダルが付いています。実はこのモデル、レトロデザインが人気の50ccスクーター「ジョルノ」の車体に「スーパーカブ」のエンジンを搭載したハイブリッド。だから「ジョルカブ」というわけです。

とはいえ、この2台は構造がまったく違うバイクなので、簡単にドッキングすることはできません。見た目は「ジョルノ」ですが、フレームや外装、エンジンの一部、足廻りなども専用設計という手の込んだ作りです。また、当時のスクーターは2ストロークエンジンが主流でしたが、「ジョルカブ」はカブ系の4ストロークなので、当時スクーターNo.1の低燃費110km/L(30km/h定地走行テスト値)を達成しています。

こんな変わったモデルが生まれた背景には、1980年代に起きたバイクブームの終焉や、バブル経済の崩壊によるバイク人口の激減が関係しているんです。バイクメーカーは若いエントリー層を獲得するため、既成概念にとらわれないモデルを次々にリリースしますが、「ジョルカブ」もそのひとつ。オシャレで古い「ベスパ」のように「ギアチェンジをして走らせる楽しみを持ったスクーター」というテーマで開発されたというわけです。

「オシャレなMTの原付ならカブがあるじゃないか?」と思う方もいるかもしれませんが、当時の「カブ」は“新聞配達のオジサンが乗るバイク”というイメージの方が強く、若いユーザーはカブ系のエンジンを積んだ「モンキー」や「ゴリラ」、女性はファッションと実用性を兼ね備えたレトロデザインのスクーターを選ぶ傾向にあったようです。

「ジョルカブ」は2003年に生産を終了しましたが、カブの変速機が付いたスクーターという唯一無二の希少モデル。カブ系エンジンの豊富なカスタムパーツも流用できるため、一部の熱狂的なオーナーたちに愛されています。「人と違ったカブに乗りたい」という方はいかがでしょうか?

それでは、次回をお楽しみに!

津原リョウ 二輪・四輪、IT、家電などの商品企画や広告・デザイン全般に従事するクリエイター。エンジンOHからON/OFFサーキット走行、長距離キャンプツーリングまでバイク遊びは一通り経験し、1950年代のBMWから最新スポーツまで数多く試乗。印象的だったバイクは「MVアグスタ F4」と「Kawasaki KX500」。 この著者の記事一覧はこちら
(津原リョウ)

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