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20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第112回 Web3(暗号資産、NFT、ブロックチェーン技術、メタバース)の基礎知識と投資意義#9

マイナビニュース / 2024年7月19日 9時0分

また、音楽の原盤をNFT化し、数量限定NFTとしてナンバリングし、原盤を分割保有してストリーミングの配当として収益を受け取ることもできます。同じ楽曲を毎日レコーディングしてそれぞれNFTにし、どのテイクが人気が出るか投票するなど、活用方法はいくらでも考えられるでしょう。
○アセット系NFT

エンタメ系NFT以外にも、NFT不動産(バーチャル不動産)のようなアセット系NFTも話題になりました。リアルな不動産ではなく、メタバース上に不動産を生み出すことができますし、ディセントラランド、ザ・サンドボックス、クリプトボクセルズなど、土地に上限を設けているメタバースもあります。メタバースで活動する人口が増えれば、メタバースの土地に仮想のビルを建て、仮想の会議場として貸し出すようになるでしょう。人がいればそこでビジネスが生まれ、ビジネスが生まれれば、仮想の土地とは言え価値がついていくと思われます。

不動産の他にも、「NFT担保融資」のような金融サービスも増えていくかもしれません。NFTfi(NFT金融)でNFTを担保にし、現金を借りることができます。NFTは流動性を高めるために分散化され、証券に似たものになるでしょう。
○ID系NFT

NFTは世界で一つだけのトークンですので、IDとしても機能します。SNSアカウントをNFTと結び付けて管理すれば、アカウントの所有を証明することが可能です。他にも、大学の卒業証書NFT、住民票のNFTなど、改ざんされては困る情報であれば相性は良いでしょう。改ざんされても良い情報はないと思いますが。

ヘルスケアの領域でも、NFTで病歴や治療歴などの医療情報の機密保持、医薬品のサプライチェーン・トラッキングの強化などに活用されるようになるかもしれません。ここまで普及すると、「NFT」というわかりにくい名称は消え、もっと親しみやすいものになっていると思います。
○コミュニティ系NFT

チケットNFTやID系NFTと似ていますが、コミュニティNFT、会員証としてのNFTも今後普及するかもしれません。NFT保有者だけが参加できるコミュニティで、NFTアートやNFTアンティークの展示をコミュニティ限定で行うイベントも増えるでしょう。

クレジットNFTでは、クレジットスコア(信用スコア)が個々人と紐づくNFTに記録され、信用度・信頼度やオンライン上の評判、知識、スキル、経験などの無形資産が数値化されていく可能性もあります。監視社会のようで好ましくない部分もありますが、それだけガラス張りな姿勢が求められるのかもしれませんね。

中島宏明 なかじまひろあき 1986年、埼玉県生まれ。2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。監修を担当した書籍『THE NEW MONEY 暗号通貨が世界を変える』が発売中。 この著者の記事一覧はこちら
(中島宏明)



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