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TIS×インフォメティス、エコキュート最適制御に向けた中国電力の実証実験を支援

マイナビニュース / 2024年7月11日 16時26分

画像提供:マイナビニュース

TISとインフォメティスは7月11日、中国電力が取り組むエコキュートを活用した家庭向け上げDR(ディザスタリカバリ)の実証実験を支援することを発表した。TISグループの機器制御コントローラーとインフォメティスの最適制御(AI)を使用し、エコキュートを遠隔から制御して電力の効率的な利用に関する検証を行い、再生可能エネルギーの利用拡大を目指す。期間は7月1日~2025年3月31日。

○実証実験の概要

再生可能エネルギーの主力電源化を推進する政策の一環として、太陽光発電や蓄電池などの分散型リソースの価値を最大化し、安定的に再生可能エネルギーを活用することが重要視されている。2026年には、家庭用蓄電池や電気自動車、エコキュートなどの低圧リソースを需給調整市場に本格的に活用する方針が決まり、中でもエコキュートの普及率は戸建住宅で約24.3%と今後も普及が進むと予測されている。

今回の実証実験は、太陽光発電の電力を効率的に利用するために、昼間の電力需要を夜間にシフトさせることや、エコキュートの沸き上げを夜間から昼間に移行させることで、再生可能エネルギーの利用拡大と利用者の経済的なメリットを両立させるサービスを提供することを目的としたもの。

エコキュートの遠隔制御によりDRサービス価値の検証およびシステム実現性を検証する。なお、TISがエコキュートと太陽光パネルの制御・情報収集システムを提供し、それを基にインフォメティスが最適制御(AI)の開発・提供を担当する。

現在、家庭内の電気機器を制御するために必要なHEMS(Home Energy Management System)の導入費用が高く、低圧機器DRの障壁となっているが、TISはAmazon Fire TV Stickを使用した機器制御技術を保有しており、HEMS導入よりも低コストで家庭内の電気機器を制御することが可能だという。

インフォメティスの最適制御(AI)を組み込むことで、家庭用蓄電池やエコキュートなどの低圧リソースを最適に制御可能。TISの機器制御コントローラーにインフォメティスの最適制御(AI)を組み合わせることで、低圧リソースの最適制御に関する新しいソリューションを提供するという。
○各社の役割

TISは脱炭素ソリューションブランドである「Carbony」を提供しており、この実証実験では「Carbony」シリーズの新しいサービス提供に向けて制御プラットフォームを構築。各家庭の太陽光やエコキュートからデータを収集・蓄積し、「Carbony」プラットフォームを利用してエコキュートの最適制御ソリューションを拡張していくという。

インフォメティスは、自社グループのクラウド・データプラットフォームにAIエンジンを構築し、蓄電池や空調、EV(電気自動車)などの統合最適制御サービスを電力会社を通じて提供している。今回の実証実験ではエコキュートへの拡張を行い、エコキュートの沸き上げタイミング最適制御のアルゴリズム統合を進める。

TISとインフォメティスが開発したシステムを使用して、電力会社の新しい価格プランに自動的に最適化されたエネルギー効率の利用と、顧客の電力料金削減効果を検証する。
(早川厚志)

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