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慶應大の新たなインキュベーション施設「CRIK信濃町」の価値を生み出す仕掛けとは

マイナビニュース / 2024年8月30日 13時0分

画像提供:マイナビニュース

慶應義塾大学は今年の5月29日、信濃町キャンパス(東京都新宿区)に、同大学の新たな独自インキュベーション施設である「慶應義塾大学信濃町リサーチ&インキュベーションセンター(CRIK信濃町)」をオープンした。同施設は、医療・ヘルスケア分野を中心とした幅広い領域の共同研究開発拠点として活用していく。

今回は、慶應義塾大学 イノベーション推進本部 本部長 兼 スタートアップ部門長 新堂信昭氏と電通 スタートアップグロースパートナーズ ビジネスクリエーション部 ビジネスプロデューサー 高井嘉朗氏にCRIK信濃町の開設背景と施設の詳細を聞いた。

CRIK信濃町の概要

慶應義塾大学では、2021年度に全学組織であるイノベーション推進本部内にスタートアップ部門を創設し、産業界出身の専従の実務家教員を配置するなど、近年、大学発スタートアップの創出・育成に注力している。経済産業省が5月に発表した「令和5年度大学発ベンチャー実態等調査」において、大学発のベンチャー企業数は291社へと増加し、東京大学に次ぐ2位になった。

また、ユーザベースが発行する「Japan Startup Finance 2023」(2024年1月発表)では、慶應発スタートアップの大学別資金調達額は約510億円で第1位を獲得している。

同大学がスタートアップ支援に注力する理由について新堂氏は、「本学の理念の1つに、社会を先導していく人(先導者)を育成し、輩出していくという考えがあります。これに加えて、従来の教育と研究という大学の役割に留まらず、それらの成果を社会貢献や社会実装に繋げるために会社(スタートアップ)という形で外に出していく取り組みを大学全体で行っています」と説明した。

CRIK信濃町は、信濃町キャンパスの中に設置されている慶應義塾大学医学部/大学病院2号館の9階に構えられた施設で、「人を真ん中にした医療・ヘルスケアを未来のコモンセンスにする」という目的のもと、同じ志を持った医療・ヘルスケア関係者や幅広い領域のスタートアップ・大手企業が集い共に研究開発を行い、成長する場として開設された。

1フロアすべてが施設になっており、広さは約2500平方メートル。この中には、広さの異なる賃貸オフィス29室、会員向けの専有デスク26席やコワーキング用のラウンジのほか、3つの会議室やテレカンブース、イベントが開催できるコミュニティスペースなどがある。法人登記ができるのも特徴だ。

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