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オラクル、クラウド向けインテリジェント・データ・アーキテクチャ「Exadata Exascale」発表

マイナビニュース / 2024年7月12日 19時3分

さらに、サーバ間のインテリジェントな通信により、「Exascale Virtual Machine」クラスタ全体で高性能なデータベースのスケールを実現する。他のハイパースケーラーのデータベースサービスのスループットが最大21GB/秒であるのに対し、「Exadata Exascale」は2,880GB/秒だという。レイテンシーも他のクラウド・プロバイダーが1,000マイクロ秒であるのに対し、「Exadata Exascale」は17マイクロ秒とのことだ。
AIベクトル検索を高速化

「Exadata Exascale」は、AIの提供にも寄与する。例えば、独自の「AI Smart Scan」を用いて、AIベクトル検索処理をExascaleストレージにオフロードして、検索を高速化できる。ベクトル検索の問い合わせは、Exascaleストレージ全体で自動的に並行処理される。AIベクトルのクエリは最大30倍高速化できるという。

加えて、Exascaleは開発またはテスト用のデータベースローンを即時に作成することも可能だ。高度なスナップショット機能により、読み込み/書き込みソースを用いて、プラガブルやコンテナ・データベースのスペース効率に優れたクローンを簡単に作成できるという。

なお、Exascale上のDatabase Serviceでは、データベースとストレージの管理を自動化できる。テナントには、データベースおよびVMクラスタのみ表示され、 物理サーバは見えない。ストレージに関しては、データベースに必要な容量のみを割り当てて支払うため、IOPSの支払いはない。今後、RDMA IOをストレージおよび他のVMに実行しながら、ライブVM移行をサポートする予定とのことだ。

日本では1週間以内で提供開始予定

「Exadata Exascale」は、現在「Exadata Database Service on Exascale Infrastructure」と「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上の「Oracle Database 23ai」で利用可能。 将来的には、「Oracle Exadata Cloud@Customer」、「OCI Dedicated Region」、マルチクラウド環境でも利用可能となる予定。

「Exadata Exascale」の最小構成の価格は357ドルで、データベース・ストレージが300GB、ファイルシステム・ストレージが560GB、16個のECPUを利用可能。OCIのOracle Exadata Database Serviceの最小構成は4分の1ラックで、月額10,800ドル。

日本でも最初の顧客との契約に基づき1週間以内で提供開始となる見込みで、サービスのプロビジョニングは技術的には24時間以内で可能とのこと。
(今林敏子)



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