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能登に350年前から伝わる奇祭「あばれ祭」 震災に人手・資金不足…祭りの行方は

マイナビニュース / 2024年7月14日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’24』では、『神様を壊す夜~能登半島地震から半年~』(テレビ金沢制作)を、きょう14日(25:05~)に放送する。

石川県能登町宇出津に約350年前から伝わる「あばれ祭」。毎年7月上旬、40基のキリコ燈籠に導かれ、神輿を川に落とし、火に投げ込んで、暴れれば暴れるほど、ご利益があるとされる奇祭だ。「お盆や正月よりも、祭りが大事」と口々に語る宇出津の男たち。しかし、元日の能登半島地震で町は被災し、道路や建物に大きな被害が。震災が町に暗い影を落とすなか、祭りの行方は…。

4月、宇出津地区の町会の会合で、祭り準備の進捗を説明した祭礼委員のメンバーたち。ただ、広報の仕方などをめぐり、各町会から不満が噴出。一方、住民からも「祭りで宇出津の心意気を見せるべき」「震災で、祭りをやる気になれない」と様々な声が。宇出津地区の約40町会ごとに所有するキリコ燈籠。運行をどうするか、町の至る所で開かれる会合。人口4千人足らずの港町は、祭りの開催をめぐり、賛否が分かれることに…。

神輿を修繕する工務店にいたのは、小川勝則さん(57)。「神様だもん、全然汚くないし」と、焦げた神輿の心柱をなでまわし、手の平は真っ黒に。彼の職場は、能登町役場の災害廃棄物対策室。室長として、住民との意見交換会や、公費解体のがれき置き場に足を運ぶ。「この柱には、いろんな思い出が詰まってたんやろうな…」

紛糾した会合のあと、震災の影響で垂れ下がった電線が、キリコ燈籠の運行に支障がないか、確認する祭礼委員の上結さん。実は、祭りには乗り気ではないようで、「祭りは好きでも嫌いでもない。継承する人を尊敬はしますけど」と本音を吐露する。

5月、能登町の山間部で行われたのは、祭りに欠かせない松明のための枝葉運び。過疎が進む町では、祭りの資金不足が深刻で、数年前から業者ではなく、住民たちで作業しているのだという。小川さんは「1月と2月の記憶を焼き払いたいね」と語る。

あばれ祭りの起源は「疫病退散」。祭りは無事開催されるのか。開催に向けた宇出津の男たちの意地とプライド、故郷への思いは…。
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