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カレー沢薫の時流漂流 第308回 もはやX民すらドン引きする日本の選挙、せめてトイレと窓は磨いておこう

マイナビニュース / 2024年7月15日 18時30分

また、これらカオスなポスターに我慢ならなかったのか、違法な行為でありながら候補者のポスターが破られる事件まで起こってしまうなど、全体的にゴッサム市長選と化してしまったようだ。

ただ法の抜け穴を利用して政治資金を得ていることに関しては「政治資金4000万の申告漏れ不起訴」などもっと巨大な奴がうやむやになっているので、それよりあれはどうなったという気持ちの方が強い。

政治家以外、または4000万円未満の金の問題に対する「謎の寛容」だけが、唯一国民が手にしたあの事件の恩恵である。
○幕末の京都くらい荒れたら逆に夜明けが来るかもね

また、前々から問題視されていたのが政見放送のネタ見せ大会化だが、今回もTVで延々流された政見放送では、「未だ復活しないニコ動の意志を継ぐのは俺たちしかいない」という意気込みを感じるネタ披露が散見されたそうだ。

だが、選挙区民にとっては、自称笑いに自信ニキやネキが集合するのはまだマシなほうで、真に怖いのは笑ではなく「暴」寄りの候補者が活動することであり、前の東京の衆議院補欠選挙は本当に怖かったらしい。

日本の品位の低下は今にはじまったことではないが、治安と便所のキレイさが失われたらいよいよ終わりなのでそこは死守してもらいたい。

ちなみに、選挙のネタ化と暴力といえば、先日Xで前の衆議院選挙時のへずまりゅうの政見放送動画を見かけた。

何故か北の総書記のそっくりさんを同伴していたり、ネタであることは明らかだが、特に批判されていたのは、手話通訳の女性にメントスコーラを仕掛けるなどの攻撃を加えた点である。

どれだけ手話通訳の人に事前説明があったかは不明だが、身の安全のためにも、明らかにふざけた政見放送に手話をつける必要はないのではないか、という意見も出ているが、それでも「間違ってもこいつに入れないようにしよう」と確信するためにも、通訳は全ての候補者に必要という意見もある。

いつのころからか、選挙は「選ぶ」行為ではなく、消去法で「残った」候補に投票する残挙になってしまったような気がする。
(カレー沢薫)



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