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第一三共ヘルスケアが弘前大学と「健康ライフサイエンス研究講座」を開設した理由は?

マイナビニュース / 2024年7月17日 18時44分

また、自治体や市民が積極的に調査に協力し、地域全体で健康問題に取り組んでいるというのも特色のひとつだろう。20年目を迎える本年からは岩木地区に限らず、弘前市全体まで対象地域を拡大しており、今後その価値はさらに向上していくことが期待されている。
○研究講座に期待を込める第一三共ヘルスケアと弘前大学

「健康ライフサイエンス研究講座」の開設にあたり、第一三共ヘルスケア 代表取締役社長を務める内田高広氏は、「弘前大学COI-NEXTには、現在20社以上の企業が集まっています。こちらの研究者ネットワーキングを当社が入ることでさらに推進をしていき、この共同研究講座を通じて、新たな競争、新たなプロジェクトの創出も目指してまいりたいと考えております」と挨拶する。

内田氏は「岩木健康増進プロジェクト」を非常に高く評価しており、「これから先は、やはりデータをいかに活用し、解決策を提案していくかが求められる時代になると思います。岩木健康増進プロジェクトはすごいんですよ。血液検査も何本もやりますし、検体も何種類も持ってこられるんです。これだけの大きなデータは他にありません。1年目は一番膨らむタイミングだと思いますので、その間にどういったことを目指していくのかを明確にしたいと思っています」と期待を込めて話す。

また、弘前大学長の福田眞作氏は、「私は内科医でしたので、第一三共ヘルスケアさまのメバロチンやクラビットなどの医薬品をたくさん使わせていただいていて、本当に医療面で貢献いただいているメーカーだと思っていました。そのようなメーカーと共同研究講座を締結できたことは、本学にとっても有益なことです。今回の締結は3年という期間ですが、さらに3年、また3年と長くお付き合いが続くことを期待しています」と挨拶を返した。

続いて弘前大学大学院 医学研究科 副研究科長の伊東健氏は、第一三共ヘルスケアの歴史について触れ、日本のイノベーションを牽引してきたグループのひとつと評価。そのうえで、「私ども弘前大学COI-NEXTは、まだ歩み始めて10数年。第一三共ヘルスケアさまには『頭のてっぺんから爪の先までカバーする“トータルヘルスケア”を目指す』という言葉がありますが、そのイノベーション文化を勉強させていただきながら、末永く一緒にやっていければと思っております」と意気込みを伝えた。

弘前大学大学院 医学研究科 健康ライフサイエンス研究講座 教授を務める玉田嘉紀氏は、研究講座の内容に関して説明した後、「頭痛・睡眠は弘前大学COI-NEXTでとくに重点的に力を入れたいと思っていた分野でありまして、今後の研究の進展に非常に期待したいところです。また大学として最新の研究手法のノウハウを提供しまして、研究をサポートしていきたいと考えております」と述べる。

昨今、大学の運営は非常に厳しく、十分な研究費を得ることが難しい状況もある。そういった中で弘前大学COI-NEXTに第一三共ヘルスケアが参画したことは、同拠点の経済基盤にも大きな影響を与えるだろう。今回の「健康ライフサイエンス研究講座」をきっかけに、健康に関する知識、知見が広がり、ひいては我々の生活の質向上につながることに期待したい。
(加賀章喜)



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