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マルチタスクで頭がパンクしそうな時の脳活動とは? - 北大などが可視化

マイナビニュース / 2024年7月18日 18時28分

加えて、二重課題条件と単一課題条件における前頭から頭頂へのトップダウン信号の変化とPASATの成績変化に有意な負の相関が示された。これらのことから、高齢者において顕著となるDTiおよびその神経基盤とされている前頭葉の活動が、高い認知負荷を伴う認知-運動二重課題実施時には若年者でも同様に生じることが示され、年齢別の認知機能水準を考慮した難易度設定の重要性を浮き彫りにするものであると考えられるとした。

さらに、今回の研究で発見された二重課題干渉に関連する右前頭から右頭頂皮質へのトップダウン信号の増加は、二重課題遂行時の過剰な認知負荷がかかっていること(マルチタスクで頭がパンクしそうな時の脳活動)を示すバイオマーカーである可能性が示唆されたとする。

研究チームでは今回の研究成果に対し、DTiとその根底にある神経メカニズムとしての脳内ネットワークの重要性を強調するものであり、さらなる神経基盤の理解につながるものと考えるという。また、個人の認知機能に応じた認知・運動二重課題を用いたトレーニングの提供や、認知機能低下を伴う比較的若年の精神疾患や脳疾患患者におけるトレーニングの臨床応用につながることが期待されるとしている。
(波留久泉)



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