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NTT、格闘ゲームの対戦直前の脳波から試合結果を約80%の精度で予測する技術を開発

マイナビニュース / 2024年7月19日 9時29分

プレイヤーへの事前のアンケート結果から、第1ラウンドの直前期間では戦略判断の重要性が高く、第3ラウンドの直前期間では感情制御の重要性が高いことが分かったという。そこで、第1および第3ラウンドの直前期間の戦略判断と感情制御に関わる脳波パターンに着目し、それらと勝敗の関連を調調査した。

その結果、戦略判断に関わる左前頭脳領域のγ波が試合の序盤(第1ラウンドの直前)に増大している時、また感情制御に関わる左前頭脳領域のα波が試合の終盤(第3ラウンドの直前)に増大しているときに、試合に勝つ傾向があることが明らかになった。

○脳波データで学習したモデルによる高精度な勝敗予測

続いて、試合直前の脳波パターンが試合結果をどの程度正確に予測できるのか評価するため、1ラウンド先取制で行われる試合直前の脳波データからその試合の勝敗を予測するモデルの構築を機械学習の手法によって試みた。

最も成績が良かったモデルは勝敗に関わる脳波の特徴量が獲得されており、試合の勝敗を約80%の精度で予測できることが明らかになった。内訳をみると、勝ちだけではなく負けの場合も約80%で予測可能だったとのことだ。

実力が拮抗した試合と番狂わせが起きた試合の勝敗予測について、プレイヤーの過去の試合情報に基づく従来データでの学習では最も成績の良いモデルでも予測精度が低かったのに対して、脳波データを基に学習したモデルでは約80%の精度で予測できたという。
(熊谷知泰)



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