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覚醒した那須川天心─。来春に世界挑戦か? 武居由樹との「元キックボクシング王者対決」が実現する!?

マイナビニュース / 2024年7月23日 17時10分

この中で中谷が頭一つ抜けている観があるが、ほかの3人に那須川が挑めば互角以上に闘えるように思う。
今回の勝利でランキングが上昇、次戦で世界のベルトに挑んでもおかしくない。

だが帝拳サイドは、慎重だ。
次戦で地域タイトルに挑み、その先で世界戦とのプランを立てている。
地域タイトルとは、OPBF(東洋太平洋)王座、WBO AP(アジアパシフィック)王座の2つを指す。
現在のOPBFバンタム級王者は、栗原慶太(一力/31歳)、WBO AP王座は空位になっている。そして那須川のランキングはOPBF3位、WBO APでは1位だ。
年内に彼が栗原に挑むか、WBO AP王座決定戦を行う可能性が高い。

そこで勝利したなら、来春にいよいよ世界挑戦となろう。
4人の日本人王者の誰に挑んでも面白いが、ファンがもっとも望むのはやはり武居由樹との対峙か。那須川は元RISEバンタム&フェザー級王者、武居は元K-1スーパーバンタム級王者である。元キックボクシング王者同士の世界戦となれば、ボクシングファンのみならず、広く格闘技ファンも熱狂の渦に巻き込むことになる。
「来たるべき時になれば、ぜひ闘いたい」
そう両者が口を揃えるドリームファイトだ。

実現には条件がある。
武居は9月3日、東京・有明アリーナで比嘉大吾(元WBC世界フライ級王者、志成/28歳)を相手に王座初防衛戦を行うことが決まっており、これをクリアせねばならない。同様に那須川も地域タイトル挑戦となるであろう次戦での勝利が求められる。
互いに勝ち進めば、元キックボクシング王者同士の世界戦が見える流れだ。

「来年は、さらに面白くなるんじゃないですか。すべてにおいて期待してもらって構わない」
そう話す那須川は、ロドリゲス戦のKO勝利で一つの殻を破った。今後に期待大だ。
思えばプロボクシング転向以降、勝利しても試合後の那須川の表情に真の明るさがなかった。ファンの期待に応えきれていない、との思いを抱いていたのだろう。だが、7月20日の試合後はキックボクサー時代の自信に満ちた表情に戻っていた─。

文/近藤隆夫

近藤隆夫 こんどうたかお 1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等でコメンテイターとしても活躍中。『プロレスが死んだ日。~ヒクソン・グレイシーvs.高田延彦20年目の真実~』(集英社インターナショナル)『グレイシー一族の真実 ~すべては敬愛するエリオのために~』(文藝春秋)『情熱のサイドスロー ~小林繁物語~』(竹書房)『ジャッキー・ロビンソン ~人種差別をのりこえたメジャーリーガー~』『柔道の父、体育の父 嘉納治五郎』(ともに汐文社)ほか著書多数。
『伝説のオリンピックランナー〝いだてん〟金栗四三』(汐文社)
『プロレスが死んだ日 ヒクソン・グレイシーVS髙田延彦 20年目の真実』(集英社インターナショナル) この著者の記事一覧はこちら
(近藤隆夫)



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