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ルネサスの2024年第2四半期業績は前年同期比で減収減益、市場の回復見通しは堅持

マイナビニュース / 2024年7月26日 6時30分

こうした市場環境の動きもあり、在庫の状況も同社が抱える在庫、チャネル在庫ともに増加している。この増加要因としては、自社在庫に関しては、103日まで拡大しているが、ダイバンクの拡大に伴う仕掛在庫の増加が背景にあり、第3四半期以降もこれまでも拡充を図ってきた40nmマイコンを中心にダイバンクの拡充を図っていくとしている。一方のチャネル在庫については、前四半期比で増加し11週となっているとする。自動車向けに関しては想定通りで増加したとするものの、増加幅が想定よりも若干多かったとするほか、第3四半期については自社在庫、チャネル在庫ともに増加を計画しているが、現状ではそのペースを緩めるとしている。一方の産業・インフラ・IoT向けについては、当初は在庫が減少していくとの見込みを建てていたが、実際は一部の商流変更もあり増加が増加。産業用途、マスマーケット、インフラ用途も停滞し、全体として在庫が増えることとなったとする。第3四半期については、自社在庫、チャネル在庫ともに前四半期比での販売増加に伴う減少を見込んでいるとする。

稼働率は上昇、第3四半期の夏季休暇分を前倒し

同社の工場稼働率を見ると、6インチラインは前四半期比で低下したものの、8インチ、12インチともに上昇している。これは、第3四半期に実施される夏季休暇に備えた生産の前倒し分を含んでいるためで、第3四半期はその分、全体として10ポイント半ばの低下見通しだとしている。

また、設備投資については売上比で見ると10.2%に到達するレベルとなっているが、この件については、米国のオフィス統合やIPの購入などが背景にあるとする。

第3四半期は稼働率の減少に伴う減収を想定

第3四半期について同社は、売上高を(予測中央値と比較した場合)前年同期比8.3%減、前四半期比3.0%減の3480億円±75億円、営業利益率も前年同期から7.4ポイント減、前四半期比で3.3ポイント減となる27.5%としている。背景には、稼働率の減少ならびに売上規模の減少、その他の費用増、円安への対応などがあるためとしている。

なお、同社は6月20日付でTransphormの買収を完了しており、6月末のバランスシートより同社分を追記したほか、プリント基板設計ソフトウェアとして強みを持つAltiumの買収についても、各国の規制当局からの承認の取得を完了しており、7月12日付でAltiumの株主総会で承認を得たほか、7月19日に豪州裁判所の承認取得を受けて買収の抗力が発生することが決定。現在、その他の取引条件の充足を経ている段階で、早ければ8月1日にも買収を完了する予定だとしている。
(小林行雄)



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