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『笑うマトリョーシカ』学生時代の鈴木役・西山潤、“玉山鉄二と似てる”の声に喜び 癖を盗んで役に反映も

マイナビニュース / 2024年7月26日 11時0分

「鈴木はお父さんのBG株事件をきっかけに自分の夢も無理になり、でも清家と出会って、自己実現のための道具ではないですが、それを軸に人生が変わっていく。監督からも自己実現のための清家ということは聞いていたので、そこはずっと意識しています」

もう一つ、「執着」も大事にしているという。

「原作の中にも執着という言葉が出てくるのですが、その執着がどういう結果を生むのか。今回だと、みんなが清家に執着するけど、その理由って何なんだろう、清家の魅力は何なんだろうというのを、自己実現というワードを軸に考えています」

●中3シーンは髪型も工夫「前髪を下してマッシュっぽい髪型に」

7月12日に26歳の誕生日を迎えた西山が、鈴木の中学3年生から大学4年生までを演じる。最初に「中3あるよ!」と聞いたときは「中3!?」と驚いたというが、髪型も工夫して若さを作り出した。

「髪型はメイクさんと相談して決めたのですが、高校時代は1996年頃ということもあってシースルーめにして、中学時代は前髪を全部下ろしてマッシュっぽい髪型に。スタッフさんから『中学生に見えました』と言ってもらえて『よかった』と思いましたし、僕もモニターを見て『意外といけたかな』と思いました(笑)」

また、気持ちの面でも高校時代との違いを意識したという。

「中3だからというよりも、BG株事件をきっかけに、鈴木は自分の夢が絶たれて、引っ越しもして、苗字も変わって、子供ながらに大きなショックがあったからこそ達観した大人になっていく、その前なので、中学3年生らしい素直なところを意識しました」

玉山演じる鈴木を真似しながら作り上げたからこそ、玉山と「似ている」という声は「とてもうれしい」と声を弾ませる。

「3年半前くらいにデジタルデトックスをしようと思ってガラケーに変えたので、自分ではSNSを見ないのですが、現場でプロデューサーから『玉山さんに似てるという声がすごくたくさんあったよ』と教えてもらいました。役を通して似てると言ってもらえるのはすごくうれしいですね。自分も玉山さん演じる鈴木に寄せていき、癖を盗んで演じた甲斐があったなと」

玉山とは、撮影を見学して以降会えていないそうで、自身が演じる鈴木をどう見てくれているのか感想が気になっているという。「『似てる』と言ってくれているのか、もしくは『僕の考えている鈴木の学生時代じゃない』と怒っていらっしゃるのか(笑)。聞くまではドキドキですね」と笑っていた。

■西山潤
1998年7月12日生まれ、神奈川県出身。2006年に映画『サイレン~FORBIDDEN SIREN~』でデビュー。映画『20世紀少年』(08~09)では主人公・ケンヂの幼少期を演じる。近年の主な出演作はドラマ『ドラゴン桜』(21)、『初恋の悪魔』(22)、『ホスト相続しちゃいました』『VIVANT』『どうする家康』『こういうのがいい』(23)、『好きやねんけどどうやろか』(24)、映画『風の奏の君へ』(24)など。
(酒井青子)



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