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早大、子どもの脳血流が軽運動を数十秒するだけで増加することを確認

マイナビニュース / 2024年7月26日 18時51分

データ分析では、前頭前野を3つの領域(左・中央・右)に分け、実験で得られたデータから各領域の脳血流の変化が算出された結果、単調なストレッチ(種目A・B)では安静時と運動中に大きな変化は示されなかったという。しかし、単調なストレッチに比べて身体的負荷や認知的負荷が増す動的ストレッチ(種目C)、ひねり動作を加えたストレッチ(種目D)、手指の体操(種目E、F)、片足立ちバランス(種目G)では、安静時に比べ運動時に多くの領域で脳血流の有意な増加が示されたとした。なお、1動作10秒と20秒の各パターンの前頭前野の脳血流の増加割合が比較されたが、有意な差は示されなかったという。

これらの結果は、短時間かつ低強度の運動であっても、一定の身体的・認知的負荷を伴うタイプの運動であれば前頭前野が活性化し、脳血流が増加することを示唆しているとする。

今回の研究で解明された、前頭前野の血流を高めやすいタイプの運動を組み合わせることで、子どもの実行機能を高める誰もが取り組みやすい運動プログラムを開発できる可能性があるという。また、身体活動量が低い成人や高齢者の認知機能低下を防ぐための対策にも、将来的に活用できる可能性があるとした。

なお今回の研究によって、短時間かつ低強度の運動であっても前頭前野の脳血流が高まることが示されたが、それが実行機能の向上に実際に結びつくのかどうかについては、今後、改めて検証する必要があるという。具体的には、脳血流を高めやすい動きを組み合わせた3分程度の運動プログラムを作成し、その運動プログラムの実施が実行機能の向上に結び付くかどうかの検証を行うとしている。
(波留久泉)



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