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大河原克行のNewsInsight 第309回 どうなる日立エアコン、「白くまくん」シリーズの今後

マイナビニュース / 2024年7月27日 23時4分

また、「日本国内での販売、アフターサービス、製品保証もこれまでと同様である。お客様には安心してほしい」と強調した。

白くまくんは、1959年に、同社エコアンの前面パネルに白くまのシンボル―マークを貼付したのがはじまりであり、その後も製品カタログなどに使われてきた経緯がある。1975年に、日立ルームエアコンの愛称として採用され、2025年には50周年の節目を迎えることになる。また、2025年には、日立が栃木に工場を構えてから80周年を迎える。

菊地ゼネラルマネージャーは、「長年愛されてきた白くまくんの節目となる年を迎え、新たな歴史をスタートすることになる。古いけれども、新しい白くまくんを、多くのお客様にご愛顧いただきたい」と語った。

また、JCHの業務用空調機器の開発および製造拠点である清水事業所は、日立GLSが取得。国内の業務用空調機器は、日立GLSが開発、製造、販売、保守、サービスまでを一貫して提供することになる。また、日立GLSに移管した清水事業所は、新会社の世界各地における開発、製造拠点をサポートする。

「ボッシュは、欧州をはじめとして、世界中に広範囲なフットプリントを持つ。これを活用して、日立GLS、ボッシュ、新会社は、競争力が高い日立ブランドの空調機器のグローバル展開を強化し、さらなる成長を実現できると考えている。研究開発についても、新会社と日立GLSが協業を進めていく」としている。
○続けることもあるが、変化は常に必要

菊地ゼネラルマネージャーは、「発表があってから、取引先やお客様から多くの問い合わせがあった。栃木での生産を継続するのか、清水での生産が続くのかといった内容や、白くまくんの利用者にとっては、引き続き、サポートしてもらえるのかという問い合わせもあった」とする。

現在、JCHの栃木事業所では約1600人、清水事業所では約1500人が勤務。JCH全社では約3700人の規模になる。

「栃木事業所の雇用は維持することになるが、清水事業所の社員全員が日立GLSに移行するかどうかはこれから決めていくことになる。新会社の人員規模はこれから決まることになる。また、サプライチェーンを維持していく考えであるが、これまでにもサプライチェーンを変化させてきたのと同様に、変化はしていくことになる」とした。

同社では、ここ数年で、栃木県内の取引先から購入する件数を45%、日本国内の取引先から購入する件数は70%に引き上げている。現在、栃木事業所では年間80~100万台のルームエアコンを生産、清水事業所では年間20~40万台の業務用空調機器を生産しているという。

菊地ゼネラルマネージャーは、「ボッシュが親会社になることで、事業の進め方には変化が生まれるだろう。その点には期待している。モノづくりにもボッシュの技術力が生かせることになり、欧州での販売においても、ボッシュのエンジニアリング力を生かせる。地球環境に優しいモノづくりもできるだろう。新会社になることで、より愛されるために変革をしていく」と述べた。
(大河原克行)



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