1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

トヨタ「クラウンスポーツ」に特別仕様車! マット塗装と品格を両立?

マイナビニュース / 2024年7月31日 11時30分

ベースグレードに関してだが、クラウンスポーツはハイブリッドとPHEVの二本立てだ。ただ、PHEVはクラウンスポーツとクラウンエステートのみの設定なので、特別感の演出という意味でもPHEVのみとなる可能性が高い。気になる価格だが、クラウンクロスオーバーの場合はベース車の85万円高となっていた。クラウンスポーツRSは765万円なので、特別仕様車は850万円前後と予想する。

特別仕様車「THE LIMITED-MATTE METAL」の誕生について、クラウンチーフデザイナーの宮﨑満則さんは「クラウン専門店に取り組むことになり、それならば、専門店に相応しい特別なクルマも作るべきだとという話になった。構想では100ほどのデザイン案が生まれるなど大いに盛り上がり、その中にマット塗装もあった。今までの高級車らしい艶のある塗装ではなく、艶のないマット塗装で、クラウンらしい品格の表現に挑戦した」と説明する。

その実現を可能としたのが、マット塗装を保護する特殊な表面コートだ。洗車機にいれても問題なく、維持が簡単なのだという。ボディカラーは一見するとマットブラックに思えるが、実は金属調の専用色となっている。このあたりもクラウンの特別仕様車としてこだわった点だそうだ。

クラウンのチーフエンジニアである清水竜太郎さんに専売店の効果について尋ねると、「THE CROWNは来場者から好評。クラウンのみなので、クラウンに集中して検討してもらえることも大きい。また、店舗での顧客と開発者との交流イベントを行っており、さまざまな声を直接聞けることが大きな糧となっている」とのこと。新型クラウンの販売については、数字は明かせないとしたものの、クラウンスポーツがけん引役となり、若年層からシニア層まで幅広い世代を取り込めているとした。

新クラウンシリーズ投入の大きな成果としては、これまで輸入車を愛用してきた層の獲得につながり、新たな顧客が増えているそうだ。その理由としては、新たなデザインが好評なことと、4車種を同時に発表したことで、自分に最適なクラウンをイメージさせることができていることを挙げた。

新クラウンシリーズ投入でクラウンの販売は増加している。2023年の国内登録台数は、シリーズ全体で4万3,029台。従来型(15世代目)のモデルライフ後半となる2020年~2022年と比べると、約2倍の売れ行きとなっている。

新クラウンでは今後、発売が延期されていた大型SUV「クラウンエステート」の登場が控えている。王道的なSUVなだけに保守的な存在にも映るが、家族や友人と荷物を積んで出かけることもできる高い積載能力は、幅広い世代から注目を集めている。4車種が出そろえば新クラウンシリーズ本来の強みが発揮されることになり、さらなる販売増にもつながりそうだ。

大音安弘 おおとやすひろ 1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。主な活動媒体に『webCG』『ベストカーWEB』『オートカージャパン』『日経スタイル』『グーマガジン』『モーターファン.jp』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。 この著者の記事一覧はこちら
(大音安弘)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください