マセラティはオープンカーも手抜きなし! 新型「グランカブリオ」日本初公開
マイナビニュース / 2024年8月5日 11時30分
高剛性ボディと軽量化もグランカブリオの特徴。通常、クーペをベースにカブリオを作る場合はさまざまな補強が必要で、かなりの重量増になってしまう。しかし、グランカブリオの場合は、グラントゥーリズモよりもおよそ100kg重いだけで、そのほとんどはルーフの開閉機能によるものだという。つまり、ベースモデルのグラントゥーリズモでボディ剛性をしっかりと確保できているため、オープンにしてもそれほど補強をしなくて済んだことになる。
素材と音にこだわった室内空間
ラグジュアリーの部分でいえば、室内の手で触れられる部分には全て、最高品質のレザーやアルミなどの贅沢な素材が使われている。それらが全体的に調和した上質な室内空間だ。オーディオはイタリアの音の工房ともいわれる“ソナス・ファベール”が設計・製造を担当。選べるオーディオは2種類で、スタンダードは13個のスピーカーと2Dサラウンド(出力815W)、オプションのハイプレミアムオーディオは、16個のスピーカーと2D/3Dサラウンドサウンドにパワフルなアンプを組み合わせ、最大出力を1,060Wまで高めている。
最後に快適性について記すとすれば、フロントシートには乗員の首周りを温めるネックウォーマーを標準装備。日本のみ標準装備のウィンドストッパーを使用すれば、オープン時であっても室内への風の巻き込みを最小限に抑えることが可能だ。実際には後席部分にネット状のカバーと同じくネット状の風よけを設置することで車内の乱気流の発生を軽減。ただし、ウィンドストッパー使用時は後席をふさぐように設置するため乗車人数は2名に限られる。
先代のグラントゥーリズモとグランカブリオは大体8:2の販売割合で、新型でもそのくらいを想定しているようだ。ただし、いま述べた快適装備があることなどから、もしかしたらグランカブリオの台数割合は先代よりも伸びるかもしれない。
大型のクーペやカブリオレが少なくなってきている今、グラントゥーリズモとグランカブリオの存在は貴重だ。マセラティのヒストリーをしっかりと受け継いだパフォーマンスの高さ、最高品質によるエレガンス、磨きのかかった快適性を持ち合わせながら、なおかつオープンによる解放感を手に入れたのが、新型グランカブリオなのである。
内田俊一 うちだしゅんいち 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験をいかしてデザイン、マーケティングなどの視点を含めた新車記事を執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員。 この著者の記事一覧はこちら
(内田俊一)
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